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試合戦評

2025年度 新人戦サマーステージ

こんにちは。
1年MGの中垣奈々子です。

今回は8/21(木)に行われた2025年度新人戦サマーステージの試合結果をご報告させていただきます。

今大会は、大学からラクロスを始めた新人チームである「アーセナル」が入部してからの4ヶ月間の成果を存分に発揮させる初めての舞台でした。

予選1試合目
vs塾高B
5-2で慶應の勝利

予選2試合目
vs早稲田
2-4で慶應の敗北

結果、サマー予選敗退となり決勝進出は叶いませんでした。

第1試合 vs塾高

1Q
緊張の1試合目、1Q最初のフェイスオフは亀崎(FO# 15)が巧みなクロス捌きでポゼッションを奪い、そのまま力強いショットですぐさま1点のリードを勝ち取ります。
試合は序盤。慶應のファウルにより15秒のマンダウンディフェンスの危機にさらされます。しかし藤原(G# 49)の鉄壁の守りによりポゼッションを奪い返し、そのまま森(# 69)がクリア成功。ピンチから一転、チャンスを迎えます。その後塾高のオフサイドによりさらに優勢に試合を進める慶應、パスミスがありますがその溢れたボールの先にいたのは注目選手の下山(# 10)、そのままゴール横にいたアーセナルキャプテン大山(# 6)にパスをつなげ見事スコアとなり、2-0とさらに点差を広げます。

しかし喜んでいる暇はありません。試合はすぐに塾高ゴーリーから再開しクリア成功、DF陣が必死に喰らいつくもショットを決められてしまいます。この失点でスコアは2-1。点差は1点に詰め寄られたかと思いましたが、慶應はすぐに切り替えます。下山(# 10)が果敢にゴールを狙い、惜しくも外れますがチェイスで主導権を握り再び攻撃が始まると、大山(# 6)が再びゴール横から相手のディフェンスを切り抜けてスコア。3-1と点差を広げます。

1Qは終盤に差し掛かります。激しい攻防の中で両者ポゼッションの奪い合いが続きます。試合が再び動いたのは1Qラスト2分、連携の取れたパスでボールは再び大山(# 6)のもとに。今度はゴール裏からまくりシュートを放ちます。スコアが決まり大山(# 6)のこの日3点目となるゴールで4-1とリードを確たるものにします。再び相手のポゼッションから始まると相手OFは一気にハーフをこえ強烈なシュートで慶應ゴールを強襲、スコアは4-2となります。その後慶應は猛攻を仕掛けますがチェイスに負けてしまい相手ボールになります。しかしそこで幸いにも1Q終了を告げる笛が鳴り響き前半を2点のリードで折り返します。

2Q
後半開始のフェイスオフは相手の反則により、慶應の攻撃から始まります。柳辺(# 72)がすぐさまそのチャンスを掴みショットを打ちますが惜しくもゴーリーセーブされてしまい慶應のディフェンスとなります。ここではもう1人のアーセナルキャプテン小宮山(# 35)を中心として粘り強いディフェンスを見せます。その後相手にショットをする隙を与えてしまいますが藤原(G# 49)がその長身を活かしたセーブでボールを手にします。彼のセーブから生まれた慶應の攻撃、下山(# 10)、浅羽(# 81)、柳辺(# 72)、松田(# 14)の4人が何度もショットを打ちますがあと一歩のところでスコアには届きません。しかし積極的なチェイス、グラボ、パスカットによりポゼッションを死守します。

開始3分半、相手のゴーリーセーブにより主導権を譲ってしまいますがクリア途中で柳辺(# 72)が果敢にプレッシャーをかけ続けてボールダウン。それを拾った浅羽(# 81)からパスを受けた柳辺(# 72)はそのまま相手の僅かな隙を縫ってショット。スコアが決まり5-2となります。そして試合は終盤、得点を許すまいと穐田(# 57)が体を張ったプレーで相手を止め続け、最終的には5-2で初戦を終えます。そして次の相手は永遠のライバル、早稲田大学です。

第2試合 vs早稲田

1Q
声援の中、試合開始のホイッスルと同時にフェイスオフに挑んだのはまたもや亀崎(FO# 15)。渾身のフェイスオフで攻撃権をもぎ取りますが早稲田のスピード感あるディフェンスによりすぐにターンオーバーを許してしまいます。しかし川部(G# 45)の塾高時代から見せてきたセーブによってスコアにはなりません。その後のグラボは早稲田が拾い今度はディフェンスの一瞬の隙を突かれてしまいます。懸命のセーブにも関わらず弾かれたボールは早稲田が手にしてショット。スコアは0-1と先制点を献上します。

その後前田(# 86)の強固なディフェンスと川部(G# 45)の好セーブという2人の決死の守備が光り追加点を許しませんが、早稲田のゴーリーも驚異的なセーブを見せ、お互いに一歩も引かず0-1のまま試合は続行します。開始6分、早稲田が裏の1on1からまくりシュートを放ちスコア。と思われましたが幸いなことにもこのショットは早稲田のクリースバイオレーションにより無効。運も味方につけた慶應、ベンチからも安堵の声が漏れます。

1Qラスト30秒、早稲田のゴーリーセーブからのクリア成功で終盤にして主導権を奪われます。そしてハーフ付近からの巧みなシュートをうけさらに追加点を許してしまい0-2となります。失点後の嫌な流れを払拭したい慶應。その後パスを受けた毛利(# 76)はすぐに切り替えて相手コートに攻め進みますが、流れを引き寄せきれず間もなく2点ビハインドで1Qを終えます。

2Q
2Q開始のフェイスオフは一丸(FO# 95)が惜しくも競り負け、相手ポゼッションから始まります。試合は序盤。いきなり早稲田にまくりシュートを決められスコアは0-3とさらにリードを広げられてしまいます。

何としてでも点差を縮めたい慶應でしたが、そこからはもどかしい時間が流れます。浅羽(# 81)がロールからのショットを打つなど果敢に得点を狙いに行きますが、早稲田のディフェンスも固く何度仕掛けても止められてしまいます。早稲田のオフェンス時間が長く続きますがそこにいるのは守護神川部(G# 45)。幾つものショットを抑え追加点を許しません。

その後も時計の針は容赦なく進みます。次に試合が動いたのは後半3分。トップの前田(# 86)が内側に巧みに入り込んだ毛利(# 76)にパス。わずかな隙を狙って放たれた一撃は鋭くゴールネットに突き刺さります。遂に1点を取り返すことができた慶應、スコアは1-3になります。しかし後半3分半、異様な雰囲気がフィールドを取り巻く中、半身ずれた一瞬の隙をつかれトップから強烈なシュートを撃ち込んできた早稲田。無情にもスコアは1-4、点差は3と再び広げられてしまいます。

ここで流れを変えたのはアーセナルキャプテンの大山(# 6)、激しいディフェンスに遭いますがなんとかシュートを放ち、ボールは見事な軌道でゴールへと吸い込まれます。スコアは2-4となり、慶應はこの流れに乗って追加点を狙います。その後も押し込まれる展開の中またもや華麗なセーブを見せた川部(G# 45)、そこからパスを受けた橋本(# 28)は堅実にクリアを成功させオフェンスへとボールを届けます。

ラスト1分、浅羽(# 81)の相手の虚をついたチェックによりチャンスを再び掴みますが惜しくも得点には繋がらず、ターンオーバーとなります。逆転の糸口を掴みたい慶應、その後も諦めることなく練習してきた全ての成果を出し切り、井石(# 96)と太田(# 98)を筆頭に粘り強いディフェンスを繰り広げますがあと一歩及ばず。チャンスを掴みきれないまま終了を告げる笛が鳴り、試合は幕を閉じました。

よって2-4で敗れ新人戦サマーステージは予選敗退となり、決勝進出を達成することは叶いませんでした。

アーセナルの選手のみんな、コーチの方々、入部からの4ヶ月間本当にお疲れ様でした。
日々の朝練の後、授業や日常生活の合間を縫って積極的に自主練に励み常にラクロスと向き合い続けたこの4ヶ月間の姿を1番近くで見ていた私は、そんなみんなを心から尊敬しています。みんなのおふざけが止まらずつっこみどころ満載な姿とラクロスに真剣に向き合う姿、どちらも本当に大好きです。

また4ヶ月間共に歩んできたスタッフのみんな、本当にありがとう。今大会を通して私たちもまた大きく成長したことでしょう。ラクロスに捧げるこの生活、まだ慣れないことも多いけどみんなと一緒ならやり遂げられる。そう強く感じています。
結果は決勝進出を逃すという形になってしまいとても悔しい気持ちは否めませんが、同じ目標に向かって互いに高め合って挑んだこの大会は私たち全員にとってかけがえのないものとなったことに違いありません。

これからアーセナルは、サマーを通過点としウィンターでの優勝を目指します。今大会で他大学と戦う厳しさを実感した彼らは、さらなる練習を重ね必ずやウィンターで勝利を勝ち取ってくれることでしょう。

私たちはまだ始まったばかりです。今季のスローガン「FORGE」を体現するべく選手、スタッフ一同「日本一」というひとつの目標に向けて日々精進して参ります。

最後に、コーチを引き受けてくださった4年生の皆様、試合開催にあたりご尽力いただいた大会運営の皆様、審判団の皆様、そして応援してくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

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