第33回早慶ラクロス定期戦戦評

平素より当部を応援していただき、誠にありがとうございます。
2025年5月18日に行われました第33回早慶ラクロス定期戦の試合結果をご報告いたします。
全学2連覇、そして全日優勝を掲げるも中々結果の振るわない慶應。対するは六大戦無敗と勢いに乗る早稲田、そんな両者が激突した33回目となる本年度の早慶戦。しかし慶應の名に懸けて学生相手に負ける事は許されません。六大戦のリベンジを果たし21年振りとなる4連覇を達成すべく、メンバー、スタンド共に一丸となって伝統の一戦に臨みます。

1Q
因縁の対決開始の笛と共に、激しい攻防が繰り広げられます。序盤から互いにOF機会を作り出すもオフサイド、そして開始2分には#2 岩城が1on1を見事セーブするなど両守護神の技術が光り、均衡した展開から始まります。開始6分には新たにエースナンバーを付ける#3 池田がまくりシュートを放つも決め切れず。ここから慶應は5分にも及ぶ守備を強いられます。しかし昨季の全日経験者も多く残るDF陣、さすがの練度で封じ込めるも開始11分、ファウルにより痛恨の2マンダウン。序盤にして窮地に陥り、あえなく先制点を献上し0-1。早慶戦は早稲田リードで幕を開けるとその3分後、裏からまくりシュートを浴び0-2。手痛い2失点目を喫し、流れを掴み切れないまま第1Qが終了します。
2Q
第2Qは#99 増成のフェイスオフから始まります。手に汗握る一瞬の攻防が続く中、試合が動いたのは開始4分の事でした。左上で今季OFリーダーを務める#13 中西がボールを受けるとクリースにカットインしてきた#1 岸へ。見事決め切り1-2と一点差に迫ると、勢いそのままに慶應OFが試合を支配します。開始6分には試合が一時中断するもわずか1分後、裏の#4 福田天真から再びクリースに待ち構える#1 岸へと繋ぎ2-2。昨年2年生ながら主力として全日の舞台に名を連ねた2人が値千金の同点弾を生み出します。しかし同点も束の間、開始9分には絶体絶命の危機を#2 岩城がスーパーセーブを魅せるも、開始12分には早稲田十八番のアンセット状態からの攻撃に屈し2-3と、再度1点を追う展開となったところで試合は折り返しを迎えます。


3Q
巻き返したい第3Q。試合は早々に盛り上がりを魅せる事となりました。絶好調の#1 岸の1on1からボールは#77 加藤の下に。急成長を遂げた努力家の華麗なジャンプシュートはゴール左下へと突き刺さり見事3-3。遅咲きの才能が遂に花開き、大歓声に包まれた試合は振り出しに戻ります。止まらない慶應は開始4分、人数有利から今度は#4 福田天真が左腕一閃、昨季から猛威を振るうその弾丸は瞬く間にネットを揺らし4-3。そのさらに1分後には#1 岸がこの日4得点目となる追加点を挙げ、5-3。U20日本代表の実力を遺憾なく発揮します。わずか5分で逆転を果たしたOF陣に呼応するかの如くDF陣も奮闘を見せます。#5 峰岸、#16 増田ら主力が相手を抑え込めば、注目選手#17 関根はパスカットで相手のペースを乱します。攻守共に完全に早稲田を上回り試合を掌握した慶應、終了間際には#11 大類がショットを放つも相手守護神のスーパーセーブが飛び出したところで第3Q終了。2点差をつけ流れを掴んだまま第4Qへ突入します。
4Q
第4Qは衝撃の追加点から幕開けます。トップで#4 福田天真が受けると、昨年度の全学決勝を彷彿とさせるランシューを捻じ込み6-3とします。3点のリードに守りを固めたい慶應DFはゾーンDFで対抗すると、ボールを掬い切った#16 増田が独走、勢いのままショットを放つとこぼれ球がゴールの中へ。7-3とリードを4に広げるとその2分後、現れたのはまたもや#1 岸でした。慶應に勝利を呼び込む圧巻のランシューを叩き込み8-3、勝利の足音が近づきます。しかしその後相手ゴーリーが2枚負傷するアクシデントに加え、その強度故足を攣る選手が続出。数度の中断を挟むと、わずかに途切れた集中力の隙を突かれ立て続けに2失点を喫し8-5。打って変わって早稲田に流れを掴まれ予断を許さない空気へと一変します。しかしそんな暗雲に一筋の光を差したのは、#37 太夫でした。#5 峰岸がクリアしたボールを受けると、ネットを突き破らんとするスタンシューで9-5。怪我に苦しみ、もがき続けた男の待望のスコアにベンチ、会場のボルテージはMAXに。決定的な追加点を挙げるとそのまま早慶戦4連覇を告げる笛。今季続く不調を乗り越え見事伝統の一戦にまた一つ、勝利の歴史を刻みました。


試合結果
1Q 0-2
2Q 2-1
3Q 3-0
4Q 4-2
よって9-5で慶應の勝利です。
六大戦で敗北を喫した相手に見事、早慶戦の大舞台でリベンジを果たし、21年ぶりとなる早慶戦4連覇を果たすことが出来ました。
しかし我々にとって早慶戦勝利は単なる通過点の1つでしかありません。7月からはリーグ戦が開幕します。残り1ヶ月半、この勝利に決して慢心することなく、部員一同課題と向き合い、必ずや日本一を勝ち取るために日々精進して参ります。
引き続き熱いご声援の程よろしくお願いいたします。

