2025年度 あすなろカップ

こんにちは!
2年MGの北村わこです。
2025年5月5日に開催されました「2025年度関東学生ラクロスフレッシュマントーナメント(あすなろカップ)」(以下「あすなろ」)の試合結果について、ご報告させていただきます。
3月のつま恋カップに続き、あすなろはアーセナル組と経験者組が手を取り合い、1つのチームとして挑む最後の大会となりました。選手はそれぞれの所属チームでの活動の合間を縫って集まり、練習試合を通じて連携を更に深めてきました。ウィンターでの準優勝、つま恋での優勝という流れを追い風に、今回も全員が心を1つにし、さらなる勝利を目指して戦い抜きました。
試合結果は以下の通りです。
予選Cブロック 第1試合
対獨協・中央大学
3-2で勝利
予選Cブロック 第2試合
対早稲田大学
1-1で引き分け
第2試合は引き分けという結果となりましたが、得失点差により惜しくも予選突破はかないませんでした。
新緑が深まりつつある晴天の江戸川区臨海球技場にて始まった初日。初戦は1部に所属する獨協・中央大学合同チームです。
1Q
緊張感高まる中、試合開始のホイッスルと同時にフェイスオフに挑んだのは今季Aチームにも名を連ねる水本(FO# 63)。巧みなクロス捌きでポゼッションを奪い、試合がスタートします。序盤にパスミスが出るものの、相手のクリアミスをきっかけに慶應が攻めに転じます。宮地(MD# 23)、続いて片山(AT# 27)が果敢にゴールを狙い、惜しくも外れますがチェイスで主導権を握り再び攻撃が始まると、宮地(MD# 23)がパスを受け鋭い一撃で1-0。慶應が先制点を奪います。その後は守備に回った慶應でしたが、スラッシングの反則により1分間のマンダウンを強いられます。懸命に守るも一瞬の隙を突かれて失点し、スコアは同点に。1-1。 流れを取り戻したい慶應は守備に集中します、Aチームにて奮闘する門井(G# 41)を中心とし粘り強いディフェンスを見せ、追加点を許しません。慶應のキャッチミスから相手の攻撃が続きますが、残り1分でオフサイドがあり慶應ボールに。反撃の機会を得るも、時間足りず1Qが終了します。
2Q
リードを広げたい2Q、溝部(FO# 38)のフェイスオフから試合が再開。確実にポゼッションを取り攻撃に転じると、開始1分で鈴木(AT# 52)が裏から切り込みシュートを決め、スコアは2-1に。
しかし長く続いた攻撃と守備の膠着状態の中で、慶應の攻撃にわずかな隙が生じます。相手にポゼッションを奪われるも、パスミスを突いて武藤(MD# 98)が素早く反応し、攻撃の機会を守り抜きます。そしてそのわずか1分後、末安(AT# 48)がゴール前の武藤(MD# 98)を見逃さず、冷静なパスからシュートへとつなげて差を広げます。3-1。しかし一進一退の攻防が続き、なかなか主導権を握れない時間帯が続きます。原田(MD# 28)と中村(MD# 6)が前線で粘り強く守備を見せ、相手の攻撃の芽を幾度となく摘み取りますが、わずかな隙を突かれ裏から抜かれてしまいます。この失点でスコアは3-2。慶應は1点差に詰め寄られます。ラスト2分、福田(MD# 51) 宮嶋(DF# 69)が果敢にボールを落としにかかりますが相手の攻撃が続き苦しい時間が続きます。なんとか逃げ切りたい慶應、最後まで門井(G #41)が守り抜き1戦目を終えます。


3-2で初戦を終え、次に対峙するのは早稲田大学。サマーでは決勝トーナメント1回戦で敗れたものの、ウィンターでは同じ決勝トーナメント1回戦で勝利を収めた、1勝1敗の因縁の相手です。
1Q
緊張感が漂う中、笛の音とともに第2回戦が開始。序盤はパスが通らず相手にボールを奪われ、ディフェンスからのスタートとなります。# 81 小高が果敢にボールダウンを狙いプレッシャーをかけ続けますが、相手の攻撃を崩しきれず守備の時間が続きます。
その後も激しい攻防が続く中、試合はなかなか動きませんが、原田(MD# 28)が今大会の幹部を務める河野(DF# 57)からのパスを受け、慶應は反撃に転じます。しかし、オフサイドの反則により再び守備に回る展開に。ピンチとなるも、小高(DF# 81)の粘り強い守備でブレイクを阻止し、再び試合の流れを呼び戻します。
試合開始から5分、相手のパスミスをきっかけに慶應は再び攻撃権を得ます。宮地(MD# 23)
片山(AT# 27)を中心にパスを回しチャンスを作るも、ゴールにはつながりません。直後に攻撃権を奪われるも、相手のプッシングによるファウルで再びボールを保持。しかし、相手ディフェンスの堅い守りに阻まれ、得点を奪えないまま1Qを終えます。
2Q
なんとしても流れを掴みたい慶應。アーセナル出身の溝部(FO# 38)が安定したフェイスオフを見せ2Qがスタートします。ポゼッションは一度相手に渡るものの、河野(DF# 57)が見事なグラウンドボールで奪い返し、素早くクリアを展開。激しい攻防の中で両者ポゼッションを奪い合い、試合は一進一退の攻防となります。
均衡が破れたのは開始3分。慶應の守備をかいくぐった相手が正面からシュートを決め、先制を許し0-1。終盤に差し掛かり、時間が迫る中で反撃の糸口を探る慶應。ここで水本(FO# 63)が渾身のフェイスオフで攻撃権をもぎ取り、一度は相手にボールを奪われるも、桑原(DF# 21)が華麗なカットでターンオーバーを防ぎ、再びチャンスを繋ぎます。
ボールは、昨シーズンからBチームの主力を担う末安(AT# 48)の手に渡ります。鋭く寄せに来るディフェンスを前にするも冷静さを失わず、わずかな隙を狙って放たれた一撃は、鋭い矢となりゴールネットを揺らします。遂に同点に追いつき1-1。
その後、なんとか逆転の糸口を掴みたい慶應は懸命の攻守を見せますが、リードを守ろうとする早稲田の堅い対応に阻まれ、あと一歩及ばず。試合はそのまま幕を閉じました。


早稲田戦は引き分けに終わったものの、対獨協・中央との得失点差により、惜しくも予選敗退という結果となりました。同期全員で臨む最後の公式戦。これまでの実績から「優勝」を現実的な目標として捉え、互いの時間を削ってまで努力を重ねてきただけに、この結果は全員にとって悔しさの残る結果となり、1点の重みを、あらためて身をもって実感する試合でもありました。
私たちはここから再スタートし今季のスローガン「FORGE」を体現するべく選手、スタッフ一同「日本一」という共通の目標に向けて一歩ずつ前進していくことを約束します。
最後に、あすなろカップ開催にあたりご尽力いただいた大会運営の皆様、審判団の皆様、そして応援してくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。今後とも変わらぬご声援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。