【日記リレー2025 vol.31】「人生最大の敵」 ~鈴木ケン春海(4年/商学部/FO/#33/慶應義塾ニューヨーク学院)~

かなたからバトンを受け取りました。紹介ありがとう。
彼とは副将仲間としてたくさんの苦楽をともにした仲です。相方がかなたで本当に良かったと心から思います。
2年生のけんぽ練終わりに、道端に生えている怪しい色をしたキノコを躊躇なく食していた姿からは想像もつかない成長ぶりで、今では責任ある立場を全うし、誰よりも組織を考え、仲間想いで、だけどちょっとお喋りな本当に尊敬できるやつです。
バイトしすぎて体調を崩さないように気をつけてね。
はじめに、この場を借りて、日頃より弊部を支えてくださっている関係者の方々に心より感謝申し上げます。マーケティング部や責任ある立場を経験させていただいたことで、いかにこの部活が大多数の大人に助けられ、今ある素晴らしい環境が築かれているかを身をもって知りました。今後とも変わらぬご支援、ご声援のほど、よろしくお願いいたします。
さて、ここから私の日記リレーとなります。
後輩のM君からは「いびきがうるさい」、K君からは「引退してもなおクロスを編んでくれ」と追いラインをしてきたりと、元気が有り余っている子たちばかりで、本当に僕の文章を読んでくれるか心配ですが、ぜひ一度でも良いので目を通してみてください。
私からは2つのことを残させていただきたいと思います。
「環境は自分で作るもの」
これまでの人生で「最大の敵」と聞いて、何を思い浮かべますか。
受験? 就活? グリズリーズ? それとも日記リレーの期限を催促してくるスダジュン?
人によって違うでしょうが、私は「己こそ最大の敵」だと思っています。
私は昔、“良い環境に飛び込めば自然と成長できる”と信じていました。
アメリカ留学に行けば、勝手に英語が身につくと甘く考えていたのです。しかし現実は、単語を覚え、文法を学び、人と話し、失敗を直し続ける日々。その積み重ね以外に成長の道はありませんでした。
“人を成長させるのは環境そのものではなく、環境をどう使うのか次第”
高校留学で、私はそれを痛感しました。
では、ラクロス部はどうでしょうか。
あなたはこの恵まれた環境を、本当に最大限活かせていますか?環境の価値を理解する一番の方法は、“一度外から見ること”です。365日同じ場所にいると、どんなに素晴らしい環境でも当たり前になってしまう。だからこそ、他大学の練習に参加する、セカイクロスに行く、審判をやってみる。視点が変わるだけで、当たり前だと思っていた空気が一気に変わります。
人工芝で練習できること。
夏に氷入りのアクエリアスを飲めること。
練習後すぐにプロジェクターで映像を見て振り返れること。
フォームを見てくれるトレーナーがいること。
困ったらコーチや日本代表選手に相談できること。
他大学や社会人チームに行くチャンスがあること。
これらは“普通”ではありません。
環境への感謝と、同時に“この環境をどう使い切るか”を考えるべきです。
あなたは、この恵まれた環境を本当に使い切っていますか?
「あの時やっておけばよかった」私が一番嫌いな言葉です。
後悔が生まれるのは、物事が終わってから初めて“環境の価値”に気づくからです。壁打ちノルマも体重制限も、所詮“誰かが決めた最低ライン”。ここにある環境は、それ以上を目指すためのものです。図々しく利用してやりましょう。使わなければ宝の持ち腐れです。
クロスワークが課題ならコーチに壁打ち動画を送りつければいい。
フィジカル面が不安ならトレーナーをつかまえて意見を聞き出せばいい。
PLL選手にDMしたっていい。案外返ってきます。
4年間が終わったときに「やり切った」と言えるかどうかは、今この瞬間の積み重ねでしか決まりません。
成長し続ける人の共通点は一つだけ。
“弱い自分と向き合う覚悟があるかどうか”
私も1日に弱い自分と何度も戦います。
課題を後回しにしようとする自分。
壁打ちを明日に回そうとする自分。
怪我を理由に甘えようとする自分。
そういう“弱さ”を一つずつ倒す度に、確かな自信が積み上がります。
プレーが伸びず悩んでいる人。
怪我で苦しめられ存在意義を見失っている人。
仕事がルーティン化してモチベが下がっているスタッフ。
自分と向き合うことをやめた瞬間、成長は止まります。
もし心が折れそうな時、思いつめたりしている人は大抵、寝不足です。なのですぐに寝てください。それでも解決されない場合は、遠慮なく先輩を頼ってください。
一応、言っておきます。
その先輩たちは、本気で日本一を目指していました。そして何より、自信も弱みもひっくるめて仲間を引き上げようとする人たちです。
”聞くこと”は恥ずかしいことではありません。
自分は〇〇チームだから、自分は周りほどラクロスに本気ではないから、そんなの関係ない。遠慮する自分もまた弱さです。
図々しく連絡しましょう。いつでも大歓迎です。
覚えておいてください。
強い自分は“自信”をくれ、弱い自分は“後悔”を残します。
その後悔は簡単には消えません。
どんな時でも現れる“弱い自分”は、人生において最大の宿敵かもしれません。
だからこそ、その自分を倒し続けてください。
そして、あなた自身の手で最高の成長環境を作り上げてください。
「怪我を甘く考えないこと」
怪我をしたことがない人や下級生は、この文章を読み流してしまうかもしれません。
だからこそ、あえて言っておきます。これは“あなた”に向けて書いています。
今は理解できないかもしれません。ですが、必ず頭の隅に置いておいてください。
過去の先輩方も、日記リレーで “怪我” について何度も言及しています。
私も当時は読み流していました。しかしある時を境に、その意味をやっと理解しました。
それが、2年生のときに経験した肩の脱臼です。
フェイスオフにおいて肩はあらゆる動作で使います。しかし脱臼した日から、100%のプレーができなくなりました。最後は手術を迫られ、半年以上のリハビリを要しました。2年生のシーズン、私はフィールドに一度も立っていません。
右肩が動かない日々は本当に苦しく、同期や先輩が試合で活躍する姿を“ただ見ているだけ”の時間は、思い出したくもありません。だからこそ伝えたい。
”怪我を甘く考えないでください”
日頃のアップ・ダウン、寝る前のストレッチ、トレーニングで予防できます。今は手を抜いたアップやダウンでも体が動くかもしれません。しかし、怪我をしてからでは遅い。それこそ本当に後悔します。怪我を押して試合に出るのは、4年生だけで十分です。
なので練習を休む勇気もまた、ラクロスを4年間続けるための大事な能力です。
ただし、休む=サボっていい という意味ではありません。
“今できる最大限”をやり続けることが大切です。
右肩がダメなら左手で壁打ちを。
上半身が動かないのであればスクワットを。
そうやって積み上げれば、復帰したときに必ず早く前線へ戻れます。
もし怪我で挫折し、組織の中で存在意義に迷ったら、ラクロスを“違う角度”で学ぶのも良い選択です。セカイクロスでPLL選手と話したり、後輩育成に向き合ったり、マーケティング部に挑戦したり。怪我をしても、できることはたくさんあります。
ともかく、怪我をしないに越したことはありません。
本気で気をつけて、ラクロスを楽しんでください。
ラクロスは発展途上のスポーツであり、正解はありません。
だからこそ、たくさん新たなことに挑戦し、失敗して失敗して、そこから学んで成功を積み重ねましょう。
そして、皆さんが様々な姿で活躍している姿を楽しみにしています。
拙い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
続いては感謝コーナーです。
ラクロスを始めたのをきっかけに、新たな人との出会いが格段に増えました。その方々からは学ぶことは多く、刺激をもらう日々です。いつもありがとうございます。
それではどうぞ。
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監督・社会人コーチの方々
FORGEシーズンを全面的にサポートしていただき、本当にお世話になりました。お忙しい中、時間をつくっていただき、組織運営に関するご相談から、どんなに小さな問題に対しても真摯に向き合ってくださり、ありがとうございます。
自分も今後、OBとして慶應ラクロスに恩を返せるよう、微力ながら支援していきたいと思います。
同期へ
ユニークというか変なひとばかりです。
1ヶ月のバイトで30万稼ぐ人だったり、練習にコーンロウで来たり、医学部の勉強と両立してるやつがいたり、マッチョなTRがいたりときりがありません。だけど、こんなにも分け隔てなく仲が良く、全員が自然体でいられる学年は他にないと思います。
こんな同期と4年間共にできて、本当に幸せでした。ありがとう。
スタッフのみんなへ
本当にお世話になりました。
FOの練習場所が急に変わっても走って来てくれたり、オフの日でも笛を吹きに来てくれたりと、色々な無茶を頼んでしまいました。
今の最高の練習環境があるのは、紛れもなくスタッフのみんなの力があってこそです。
4年間、本当にありがとう。
ビクターさん
NY校の時からお世話になりました。
改めて、33番という伝統ある番号を継がせていただき、本当にありがとうございました。背番号の重みが、どんな時でも自分を前に進ませてくれました。
ビクターさんの背中を追い続けられたことは、何より光栄でした。
また二郎、行きましょう。
あそさんへ
入学前、お会いした際には怖い方だと思っていましたが、学年が上がるにつれてビックベイビーの片鱗が見え始めました。
誰よりも後輩想いで、ラクロス好きな一面は尊敬しております。
お忙しい中、いつも面倒を見ていただき本当にありがとうございました。
増成へ
FOユニットとして共に戦ってくれてありがとう。
増成が味方で本当に良かった。正直、敵だったら絶対嫌でした。
どんな時でも慢心せずいられたのは、間違いなく増成の存在のおかげです。
頑張りすぎてまだまだ体はボロボロだと思うからゆっくり休んでね。
車はいつでも乗せるよ。
ようせいへ
去年、FOユニットとして共に戦ってくれた先輩でした。
怪我がちな相方で、たくさん迷惑をかけたと思います。自分を1枚目として背中を押してくれたこと、一緒に戦えて楽しかったです。本当にありがとう。
FO後輩’sへ
大雅は根性があるね。今シーズン、厳しいことも沢山言ったけど、諦めず自分なりの正解を探し続けた。その過程は絶対に無駄にはならない。ラストシーズンはより全力で。
竜昇は、圧倒的に行動力。体の変化は努力の賜物だと思う。その愚直な努力を後輩たちに見せ続けてあげてください。食べ過ぎには気をつけてね。
溝部は誰よりも責任感が強いね。ただ、これからはFOリーダーとして大変なことも増えると思うけど、気負いすぎずに。行き詰まったらすぐに連絡してくれ。
水本って案外アツいやつだよ。客観的に物事を考えているし、ただその意見を主張することも大切だからね。63番を再び輝かせてください。
一丸の成長速度に毎回驚かされる。その素直さは武器だと思う。フィールドとFOの二刀流で頑張って。応援してます。
カメのハングリー精神は一目置くところがあります。完璧を追いかけることも大切だけど、時には冷静に立ち止まることも忘れないでね。今度、クロス編みに行くね。
一生・山田へ
高校からの大切な仲間です。まさか大学でも同じ部活に入るとは思っていませんでした。
高校ラストの試合で負けた時、「泣けなかったのは全力でやってなかったから」という言葉を覚えていてくれた山田が、ギャップイヤーの時に大学の練習へ行くことを後押ししてくれました。
そして、一生が大学でラクロスを続けるか迷っていた時、正直すごく嬉しかったです。相談してくれた瞬間、何がなんでも入れようと思っていました。
大学では「最後に泣けるほど頑張ろう」と3人で決心して、たくさんの壁を乗り越えてきました。
最後は思った結果ではなかったけれど、3人が泣けていたのは、どんな形であれ全力になれていた証拠だと思います。一生のシーズンはまだ続いているけどね。残りの時間、全力疾走で頼みます。
間違いなく、2人は大親友です。これからもよろしくね。
他大学・社会人のFO方々
皆さんと沢山対人をして、競り合いをして、クランプを研究し続けた日々のおかげで強くなれました。本当にありがとうございました。
特に、森本、ごんた(恵彰)には感謝してます。実は試合に来てくれるとかなり嬉しかったです。絶対ジビエ合宿やろう。
応援指導部の方々
伝統ある舞台で、毎試合応援の渦をつくってくださり、その声は間違いなく選手の原動力になっていました。皆様と勝利を掴み、「若き血」を熱唱できたことは誇りです。
今後とも弊部をよろしくお願いいたします。
最後に、家族へ
まずは父と母へ。23年間ここまで育ててくれてありがとう。
手のかかる息子だったと思います。
試合には毎回駆けつけてくれて、誰よりも33のファンでいてくれて嬉しかったです。家に帰って試合の振り返りを楽しそうに話している両親の姿を見ていると、頑張った甲斐があったと思わせてくれました。こんな素晴らしい環境と恵まれた友人に囲まれているのは、両親のおかげです。来年からは未熟な社会人として一歩ずつ、愚直に前へ進んでいきたいと思います。これからは親孝行させてください。
次に姉へ。お世話になりっぱなしです。ラクロスを教えてくれてありがとう。姉がいなかったら今は剣道部かバレー部だったかな。落ち込んだ時、悩んでいる時はいつも励ましてくれるおかげで立ち直れます。いつも本当にありがとう。
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私の感謝コーナーはここまでです。
ここで書ききれなかった方々は会った際に直接、感謝を伝えさせて下さい。
自分語りにお付き合いしてもらい、ありがとうございました。
そして、日記リレーも残すところ1つになりました。
2025年度FORGEシーズンのラストを飾るのは、我らが主将・池田朋史です。
彼が作った曲を耳にしながら試合に入場すると、悔しいことにコンディションが整います。これからは、その曲を使うときに池田の許可を取らないといけませんね。
練習にドゥーラグを着けてきたり、メッシが飲んでいるマテ茶セットを持ってきたりと、ユニークな同期の中でも一際目立っている彼ですが、今シーズン、チームの最前線で戦い続けてくれた主将の姿は本当にかっこよかったです。そして、共にチームを引っ張ることができた時間は忘れません。本当にお疲れ様でした。
ここでアンカーにバトンを渡したいと思います。
自然とついて行きたくなるような人望を持つ池田が、どんな文章を書くのか楽しみにしています。
それでは、よろしく!


