blog
日記リレー

【日記リレー2025 vol.9】「自分だけ」~影山悠太(4年/経済学部/C/慶應義塾高等学校)

岡からバトンを受け取りました。4年BチームDFコーチの影山悠太です。

岡とは誕生日が近く、20歳になったときに多田と3人で飲みに行ったのを思い出して、少し懐かしい気持ちになりました。あのときの会話や雰囲気を思い返すと、あっという間に時間が経ったなと感じます。また、彼があの事故を後悔することなく「嬉しい」と表現した図太さには正直驚かされました。普通なら「やってしまった」と落ち込むところを、あえてポジティブに捉えるあたり、彼らしいと思います。たぶんそれも、彼がいつも「後悔のない選択」をしてきた証なのだと思います。ちなみに車の外側の修理は終わりましたが、内側はまだです。振込はいつでもお待ちしています。

さて、日記リレー。いつかは自分も書くんだろうと思っていたけれど、予告もなく前倒しで回ってきてかなり焦りました。けれども、何事も始めなければ終わらないので、思うままに書いてみたいと思います。

「今の自分を誇れますか?」

この問いに、胸を張って「誇れる」と答えられる人はそう多くないと思います。僕もその一人です。選手を辞め、Bチームのコーチとなり、そしてBリーグを予選敗退させてしまった今の自分を、心から誇れるかと言われれば正直難しいです。お世話になったコーチや先輩方に申し訳ない気持ちも強くあります。ただ、そうした経験を含めて自分のラクロス人生だと受け止め、この場を借りて少しでも還元できればと思います。

入部のきっかけ

ラクロス部に入った理由は特別なものではありませんでした。高校ではアメフト部に所属していましたが、脳震盪を繰り返しプレイヤーとしての道を断たれました。その後、遊んでばかりの生活に嫌気がさしていた頃、アメフト部の友人から体験会に誘われました。最後の回だけ参加し、「嫌ならやめればいいか」と軽い気持ちで仮入部。そのまま流れで本入部し、気づけばラクロス部員となっていました。

入部当初はまだ「本気でやる」という気持ちは強くありませんでした。ただ、練習を重ねる中で着実に成長し、少しずつ「やるからには結果を出したい」と思うようになっていきました。

2年生の頃

2年生になると、BCを行き来するようになりました。この頃の自分は「ラクロスが好きだから」ではなく「目の前の相手に負けたくないから」ラクロスをやっていました。日々の対人練習や試合でのマッチアップに全力を注ぎ、勝ち負けに一喜一憂していました。

ただ、クロスワークなど地道な積み重ねをおざなりにしてしまい、それが選手生命を縮める原因になったと思います。当時は「4年になれば自然とAに入れるだろう」という慢心もあり、振り返れば自分を過信していました。

3年生 ― 苦しみの一年

3年生の時期は、間違いなく自分の人生で最も苦しい一年でした。肉離れやヘルニアに悩まされ、グラウンドよりもリハビリの病院にいる時間の方が長かったです。ようやく復帰した頃には、感覚も力も戻らず、闘志すら薄れていました。対人練習で負け続け、オフボールでの理解も追いつかず、何をしてもうまくいかない日々。

結局、一度もAはおろかBに上がれないままシーズンが終わりました。悔しいというよりも情けなく、申し訳ない気持ちでいっぱいで、涙すら出ませんでした。

4年生 ― コーチとして

4年生になり、学ミで反対意見を押し切ってBチームのDFコーチを務めることになりました。清さんとのMTGを重ねて戦術理解を深め、今年のBDFなら安泰だと信じていました。しかし、中央・明治に敗れたときは「自分の責任だ」と心から思いました。周囲からはそう見えていなくても、自分の中では痛感していました。

コーチとしてチームを見て、初めて「自分ができなかったことを後輩に伝える」責任を強く意識しました。プレーヤーとしては中途半端に終わったからこそ、後輩には同じ轍を踏んでほしくない、そういう思いで向き合ってきました。

「最後に信じられるのは自分だけ」

この4年間で最も強く学んだのは、このことです。仲間や先輩、コーチの存在は大きいし、支えてもらった場面は数え切れません。ただ、最後に試合でクロスを持って立ち向かうのは自分自身であり、練習に出るか出ないか、怪我をしてもリハビリをやり抜くか諦めるかを決めるのも、自分自身です。

日常生活も同じでした。課題を後回しにするのも、朝練に寝坊するのも、自分を律して準備するのも、すべては自分の選択でした。そしてその小さな積み重ねが、4年間の結果につながっていたのだと痛感しました。

だからこそ、自分を甘やかせばその分だけ結果は返ってきますし、逆に自分を信じて行動すれば、必ずどこかで成長につながる。そう確信できたのは、ラクロス部で過ごした日々があったからです。これから先、どんな環境に置かれても「最後に責任を取るのは自分」という覚悟を忘れずにいたいと思います。

後輩たちへ

後輩のみんなに伝えたいのは、「周りに流されず、自分の意思で選択し続けてほしい」ということです。グラウンドに立てば、隣にいるのは仲間でありライバルです。仲間に頼ることももちろん大事ですが、最後に戦うのは自分一人。だからこそ、目の前の小さな練習や準備を、他人のためではなく自分のためにやり切ってください。

そして、結果が出ない時期や思うようにいかない日々も必ずあります。そんなときに「どうせ無理だ」と思うか、「それでもやる」と踏み出せるかで、その後のキャリアは大きく変わるはずです。僕自身はそこをやり切れずに悔しさを残しました。でもだからこそ、自分が歩んだ失敗を伝えることで、少しでも後輩の力になれたら嬉しいです。

僕のラクロス部での4年間は、決して華やかなものではありませんでした。むしろ悔しさや後悔の方が多かったかもしれません。けれども、そこで学んだことは必ずこの先の人生に生きると信じています。そして、ここまで自分を成長させてくれた仲間や先輩方に心から感謝しています。
恒例の感謝コーナーですが、僕は寺町さんをフルリスペクトしているので後で個別に送ろうと思います。

次は糟谷くんです。彼とは高校の時のクラスが一緒でした。どんな文章を書くのか楽しみです。

PARTNER

共に情熱を燃やしてくださるパートナー様

OFFICIAL SNS

各種SNSでも最新情報を発信中