【日記リレー2025 vol.3】 ~安藤緋色(4年/法学部政治学科/C/慶應義塾高等学校) ~

浅尾からバトンを受け取りました、4年アーセナルコーチの安藤緋色です。浅尾は入部した時から異質な存在で、ロールもスタンシューも、9月入部とは思えないくらい輝いて見えました。しかも私生活はもっと輝いて見えました。
華々しい彼ですが、ケガに就活といろんな課題に苛まれながらも、上のチームで結果を出し続けられるよう努力してきたからこそ格好いいんだと思います。中身までグランプリ級ですね。
正直彼に勝てることは一つもない俺ですが、一つだけ訂正すると、マジでイジってないからね。矯正歯科をナメるな。
さて。
まず初めに、平素より慶應義塾大学ラクロス部をサポートしてくださっている皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。全日本選手権優勝を目指すAチームと共に、我々アーセナルも邁進していきます故、今後も変わらずご後援を頂けますと幸いです。
偉大な先達の方々が繋いできた日本一という肩書の上に、今の慶應ラクロスは成り立っています。今年の新歓活動をしていた際も、『日本一になれる部活に取り組みたくて来ました』と言ってくれた一年生が何人もいました。2022年の、陸上競技場のベンチでフワフワしていた頃の私よりも立派に意思を固めた一年生ばかりで、複雑なものです。
レインボーのシャフトを担いで週3回だけ壁当てに行き、満足げな顔で帰っていたガキとは大違いですね。
当然、時を経るごとに、自分より優秀な後輩が入ってくると毎回負い目を感じてしまいます。
はじめてニューヨークラクロスの後輩と会った時。3年に上がってもCチームから抜け出せずに2年生とラクロスしていた時。そして、アーセナルコーチになった時。
本当に、みんな優秀な選手ばかりです。とても褒められた義理ではない私ですが、とはいえ今となっては最高学年です。自分にできる仕事をして、強かで、聡いラクロス部を作り、繋げていくための一助になればいいと思い、引退まで走り抜けようと努力しています。
ご存じ、ラクロスはチームスポーツで、自分一人ができることには限界があります。だからこそ支え合いが大事ですし、チームメイトと繋がっていくことは肝要です。コミュニケーションが拙い私ですが、それでも仲間と向き合わないとラクロスはうまくなれないので、柄にもなく、積極的にチームに絡めるように意識して頑張っています。
ちゃんと話して、ちゃんと向き合って、ちゃんと教えてもらう。
当たり前のことですが、誰もができることとは思いません。だからこそ、自分から率先してチームの輪を作りにいける人はすごいと思います。
そういう選手は褒めます。それはきっと、昔の私にはできなかったことです。
小さいけれど、勇気がいること。簡単ではないこと。
これができないと、いつまでも素直になれないスカした人になってしまうので。
スカすことと余裕があることは全く違いますし、私にとって憧れる慶應ラクロスのかっこいい選手は『余裕のあるプレイヤー』です。いつまでも斜に構えるようなプレイヤーではありません。
ただ勝ち続けていれば余裕が生まれる、なんて簡単なことではないと思うので、今アーセナルにいる選手は『小さな勇気』をもっと見せてください。
些細なことでもいいんです。壁当て動画を送る、クロスを相談する、プレーをほめてもらいに行く。
今はまだ見えずとも、きっとこの道を進んだ先に、かっこいい大人へのステージがあるんだと思います。
少しはコーチらしいことを書けたでしょうか。なにせ今年は名コーチ揃いなので、埋もれないような文章になっていたら嬉しいです。そろそろ筆を置きたいと思います。
親へ
いつもありがとう。いろいろあってラクロスにはあまり干渉してもらわないようにしていたけれど、やっぱりこのスポーツが好きです。仲間がいて、努力出来て、ひたむきになれるいい場所でした。色々紆余曲折もあり、本当に心が折れていた時期もあったけれど、今の自分に後悔はないです。
4年間で今が一番楽しい。胸を張ってそう言えるから、きっとこの選択に間違いはないです。
あと半年だけわがままに生きたいと思います。これからもよろしく。
旭さん玉置さん荒井さん水上さん道川さん石黒さん柴さん牧さんへ
俺にラクロスを教えてくれて本当にありがとうございました。
コーチになってみて本当によくわかります。俺が邪魔な選手だったなって。
技術もフィジカルも覚えも悪くて、すぐ練習の空気を悪くする選手だったと思います。今はただ、何よりも自分を反面教師にして育成に注力しています。みなさんの教えを重く受け止めて、伝えていけるように頑張ります。
同期へ
実は同期めっちゃ好きです。口下手であんまり話せなかったけれど、この代で日本一になるって俺は本心で信じています。PRIDEアーセも、塾高組も、ニューヨークも、スタッフも、みんな大好きです。
俺なりのサポートで今シーズンの慶應ラクロスに寄与できるよう頑張るので、全員引退するまでやることやろう。
何人かの後輩へ
心当たりがあれば読んでください。
君たちにはじめて会った時、「こういう選手が早慶戦でチームを牽引して日本一になっていくんだろうな」って確信しました。
長いこと燻ったりしている奴もいるけど、それでもまだ君たちは慶應ラクロスを作っていく側の人間だと俺は思っています。
揺るがない自信があって、でも真面目で、時折モチベーションに波がある。
そんな人間臭い君たちが俺は大好きです。
俺が卒業した後の君らが楽しみで仕方ないので、雄姿で結果を示してください。
つばさといっせい、そうたへ
いつも迷惑かけてマジごめん。
不思議とみんなとなら、本当に今年のアーセナルをサマー優勝まで導けると信じて疑わないわ。俺にできることはほんの1ミリかもしれないけど、その1ミリが達するまでのあと1ミリだと思い続けて頑張ります。
サマーの後もウィンターも打倒Bチームもあるからね。誰よりもアツい情熱見せて走り切ってやるよ、おれは。
FORGEアーセへ
こんなにも真摯にラクロスに向き合ってくれる一年生が集まってくれて本当にうれしいです。俺のこと舐め腐っている奴もいるけど、今だけは目を瞑ります。
いつか君らがリーグ戦で大活躍しているところをアーセコーチで見に行く日が本当に楽しみです。
成人したら祝杯も挙げようね。酒の海で泳ぎ切るよ
次は頼れるマネージャー、さらです。
いつの日か俺の姉と重ねて見えるようになったのは大人になったからでしょうか、それともミスコンに出た人はああなるのでしょうか。
確かに言えることは、俺よりも先に上級生の風格になっていったなってことです。
たまにはアーセ練に帯同してきてもいいんだよ。
それじゃあよろしく!!