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試合戦評

2025年度関東学生ラクロスリーグ関東FINAL4 明治学院大学戦

平素より当部への多大なるご支援・ご声援、誠に感謝申し上げます。
2025年10月19日に開催されたFINAL4の試合結果をご報告いたします。

真の日本一を目指す当部にとって、FINAL4はあくまでも通過点に過ぎず、昨季の戦績をも凌駕すべく挑んだ一戦となりました。

1Q
今にも雨が落ちそうな曇天の中、今季立ち上がりの流れを掴んできた#33 鈴木春海のフェイスオフから試合が始まります。序盤、慶應のファウルにより相手ポゼッションでスタート。#17 関根を中心に堅牢な守備を築き、粘り強いチェイスでボールを奪い返します。#4 福田天真が果敢にショットを放ち先制を狙うも、惜しくも枠を外れその後も相手の好守に阻まれ再び守りに転じます。
一進一退の攻防が続くなか、開始7分で試合が動きます。相手が守備を突破し0-1。会場の空気が張り詰めます。その直後、明学がタイムアウトを取り、再び明学の攻撃から再開。怪我から復帰した#16 増田が体を張って相手にぶつかり、気迫のディフェンスを見せます。しかし2分後、左上から放たれたランシューがゴールネットを揺らし0-2、点差が広がります。
失点を抑えたい中、焦りからプッシュの反則を取られ30秒のマンダウンに。苦しい時間帯が続き勢いづいた攻撃を止められず0-3、残り時間は4分。だがここで再び慶應の攻撃。#3 池田が雄渾にシュートを放つも、ゴーリーに阻まれます。残り2分、流れに乗った明学の的確なグラウンドボールと素早いパスワークにより隙を突かれ失点、0-4で第1Qを終えます。

2Q
踏ん張りたい慶應。#29 中本から#0 山田への冷静なパスで、Q開始と同時に反撃が上がります。#13 中西が思い切りシュートを放つも、ボールは無情にもポストを叩き跳ね返ります。観客席が息を呑む中、誰もがチェイス負けを予感した瞬間、執念のスライディングにて慶應ボールに持ち込みます。
︎FINAL4の宿命か、慶應は簡単に流れを掴むことはできません。相手ゴーリーの好セーブに阻まれ、守備へと転じる時間が続きます。開始5分、遂に慶應に好機が訪れます。#70 山崎からゴール前の#4 福田天真へと正確なパスが通り、相手のファウルを誘ってエキストラマンオフェンスに。しかし直後、クリースバイオレーションの判定によりポゼッションを失い、得点には至りません。
攻守が入れ替わる展開の中、明学の緻密な連携からわずかな守備の綻びを突かれ0-5。苦しい状況の中でも、慶應は決して気勢を失いません。ラスト2分半、#3 池田からクリース前の#4 福田天真へと鋭いパスが通り、渾身のシュートがネットを揺らします。1-5。逆転の兆しが見えたところで第2Q終了となりました。

3Q
ハーフタイムを挟み、ベンチ・観客席ともに再び熱気を取り戻します。#33 鈴木春海がフェイスオフを制し、第3Qは慶應ボールから始まります。#70 山崎が果敢にショットを放つも枠を捉えられず、直後に守備へと転じます。#5 峰岸が相手のクロスを狙い、#2 岩城が確実なセーブでゴールを死守。相手に得点を許しません。クリアには成功するも、上手くパスが繋がらず依然として明学の堅牢なディフェンスに苦しめられる展開が続きます。
流れを呼び戻そうとする慶應は、執念のチェイスでポゼッションを奪い返し、劣勢の中でも気迫を示します。しかし明学の勢いは衰えず、裏を突かれ1−6。ベンチには重苦しい空気が漂います。その後も相手の攻撃が続き、さらに慶應がファウルを取られてマンダウンとなります。#51 福田崇斗を中心に、全員が体を張って守り切り、粘りのディフェンスを見せたまま第3Qを終えます。

4Q
5点を追う慶應は、最後の15分間に4年間の全てを注ぎ込みます。慶應ボールから始まり、開始早々#3 池田が#4 福田天真へ正確なパスを通し、ビハインドのショットを放つも枠を捉えられません。続いて明学にボールを奪われると、再び追加点を許してしまい1-7とされます。
それでも慶應は諦めず、劣勢の中でも己を奮い立たせ立ち上がります。わずか1分後、#13 中西から#4 福田天真へボールが渡り、2得点目を挙げ2-7とします。流れを掴もうと#11 大類がシュートを試みるも追加点とはなりません。グラウンドボールを奪われ、ポゼッションが明学に移ります。これに対し、#16 増田と#17 関根が連携してプレッシャーをかけ、相手のパスをカット。これに素早く反応した#0 山田が執念のボールダウンで再びポゼッションを奪い返しそのままクリアしてシュートを放ちますが、僅かに外れます。残り6分にて更に失点してしまい2-8、スティックチェックの申請も無念に終わり、立て続けに追加点を許し2-9とされます。
慶應はラスト3分、#52 鈴木孝人にボールを集め絶好の得点機を作るも審判の笛に阻まれ得点には至りません。#3 池田のビハインドシュートも一度はゴールネットを揺らすもののオフサイドがありノーゴールに。最後まで奮闘しましたが、刻一刻と時間が迫り試合終了の笛が鳴り、静寂の中でこの戦いに終止符が打たれました。

1Q 0-4
2Q 1-1
3Q 0-1
4Q 1-3

慶應は最後まで気迫を失わず全力で戦いましたが、結果として敗北となり、4年生は引退となりました。目の前まで迫っていた全学の舞台、昨年の栄光を超えるという目標を掲げていたからこそ、この現実は選手たちの胸に深く突き刺さりました。
ただ、この4年間ひたむきに向き合い鍛錬を重ねた選手の姿勢は、確実に慶應ラクロスの歴史に名を刻みました。悔しさを知ったからこそ、来シーズンは学生の王者だけでなく、真の日本一を目指す力を蓄えることができると信じています。更なる高みを目指し、部員一同今シーズンのスローガンであるFORGEを体現し続け、鍛錬を重ねてまいります。
Aチームは敗退となりましたが、11月1日にはCチーム育成リーグ決勝、11月末にはArsenalチームのウィンターが開催されます。各チームは持てる力の全てを発揮し戦い抜きますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

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