2023年度 早慶戦

平素より当部を応援してくださり誠にありがとうございます。
2023年5月14日に行われた第31回早慶ラクロス定期戦の試合結果をご報告致します。

4年振りとなる日吉での有観客試合となった今年度の早慶戦。昨年に続き2連覇を成し遂げるべく、そして学生王者としての意地を見せつけるべく、六大戦では惜しくも敗れた因縁の宿敵をホームに迎え、全部員一丸となって伝統の一戦に臨みます。

1Q

試合は相手OFから始まります。何よりも大事な試合の入りでしたが、DFのエース#22 小川健が華麗にボールダウン。確かな実力を見せつけOFへと繋ぎます。
試合が動いたのは開始8分の事でした。#3 藤岡が裏でボールを受けると、#9 落合がピック。そのまま#3 藤岡がまくりシュートをゴール右隅に叩き込み、スコア。高校時代より続く、2人の抜群の連携が慶應に先制点をもたらし、会場は大歓声に包まれます。
その1分後の事でした。再び裏で#3 藤岡にボールが回ると、お家芸のまくりシュートを決めスコア。慶應が誇る天才が、早稲田DFを圧倒し得点差を2とします。
しかし戦いの場は早慶戦。当然簡単には勝利の女神は振り向きません。開始13分、慶應のオフサイドにより2マンダウンとされると、強烈なスタンシューを浴び失点。このままQ終了を迎え、1点差という全く油断ならない展開で第2Qに突入します。

2Q

流れを確実にものにするため、少しでも点差を広げたい第2Q。開始早々、長きに渡る怪我から復活を遂げた最強FO#63 村田のフェイスオフからチャンスを生み出します。
フェイスオフ直後、ゴール前で混戦グラボが発生すると#51 石村が泥臭く掬い切り、落ち着いて無人のゴールへ流し込むとスコアを3-1とします。
再び突き放すも、やはり一筋縄にはいきません。開始6分、スーパーゴールを浴び、これにはDFも万事休す。白熱のシーソーゲームが繰り広げられます。
しかしさすがの慶應。失点にも全く怯む事なく、王者の真髄を見せつけます。#5 佐藤、#16 奥澤らDF陣が悉く相手OFを無効化、さらに相手のライドも難なく掻い潜りOFへとボールを供給し続けます。するとラスト5分、#7 田代がネットを突き破るが如く、目の醒めるような豪快なスタンシューを突き刺し2点差とします。
その後1失点を喫するもラスト2分、注目選手#91 矢崎が魅せます。トップでボールを受けると、鮮やかなダッジから右腕一閃。今季ノーゴールと苦しんでいた男の、全部員待望のスコアに、陸上競技場が興奮の渦に引き込まれたところで第2Qが終了します。

3Q

第3Qは両校ファールによる4対5の人数不利から始まります。主将#17 塩原を中心に決死の守備で、今試合最大のピンチを死守するも、その後も長時間のDFを強いられます。苦しい時間が続きますが、相手のファールに救われターンオーバー。追撃を許しません。
すると開始7分。期待のスーパールーキー#90 池田がボールを持つと、何とそのまままくりシュートを放ちスコア。一人で早稲田の牙城を崩し落とす衝撃的なプレーを見せ、この大舞台で自らの価値を証明します。
このゴールを境に、王者慶應のギアはもう一段階加速、早稲田DFに牙を剥きます。
Q残り2分。#9 落合がキレキレのダッジを披露すると、そのまま左手一振り。完璧な軌道を描いたシュートは見事ネットに吸い込まれ、スコアは7-3。完全に試合の流れを勝ち取った慶應は、最高の雰囲気で第3Qを終えます。

4Q

第4Q、宿敵相手に4点ものリードを保ち最後の15分へと挑みます。このまま勝利を迎えたい慶應、意地でも1点を返したい早稲田。両校の想いが気迫のこもったプレーに繋がり、手に汗握る死闘が展開されます。そんな死闘の主導権を握ったのはまたしても慶應でした。#51 石村のパスカットから相手のファールを誘発。獲得した人数有利下で、#9 落合がこの日2得点目となるスタンシューを捻じ込みスコア。雨足が強まり悪天候に見舞われる中、早稲田の執念のOFもシャットアウト。一切の隙をも与えません。
迎えた試合終盤。エース、#3 藤岡が焦る相手をものともせずダメ押しの9点目。自身3点目を叩き込み、試合を締め括ると、スコア後のフェイスオフ開始とともに試合が終了。
9-3と完璧な試合運びで早慶戦2連覇を達成すると、日吉の地に若き血が響き渡りました。

試合結果

1Q 2-1
2Q 3-2
3Q 2-0
4Q 2-0

9-3

よって慶應の勝利です。この勝利により昨年に続き2連覇達成、リーグ戦に向け価値のある勝利となりました。皆様の応援が我々の力になりました。熱いご声援本当にありがとうございました。これからも全日本選手権優勝、王座奪還を果たすその日まで、変わらぬご声援の程宜しくお願い致します。

photo by kevinkobayashi