【協賛記念対談】慶應ラクロス×栗林商船

平素より慶應義塾体育会ラクロス部への温かいご支援・ご声援を賜り、誠にありがとうございます。
今回は、2025シーズン10月からスポンサー契約していただくことになった栗林商船にお勤めの弊部OB(2017年卒)・栗林良行さんをお招きしました。
26シーズン男子部主将・女子部主将の2名を交えた、3名による対談の様子をお届けします。
Q. 自己紹介をお願いします。
栗林:
2017年卒の栗林良行と申します。現在は栗林商船株式会社に勤務しており、現役の時はAT(アタック)で、背番号は4番をつけていました。
矢嶋:
26シーズン、女子部主将の矢嶋千穂と申します。
峰岸:
26シーズン、男子部主将の峰岸諒と申します。
Q. スポンサーになってくださった経緯を教えてください。
峰岸:
25シーズンからスポンサーとしてご支援いただくことになった背景や、決め手を教えていただけますか。
栗林さん:
大きく3つあります。1つはラクロス自体がオリンピック競技として注目されているということ。2つ目に、慶應ラクロス部が日本のラクロスという競技のパイオニア的な存在として、歴史があり長年引っ張ってきている存在で、これからも影響力があるだろうということ。そして最後に、このようなSNSの活動や、社会活動の活発さが弊社の社会価値共創とすごく通ずる部分があると思い、スポンサーを行うことにしました。
Q.当時と現在の慶應ラクロスの違い・変わらないことは何ですか。
矢嶋:
栗林さんの学生時代の慶應ラクロスと現在の慶應ラクロスの違い、また変わらないことはありますか?
栗林さん:
一番変わったなと思ったのは、やっぱりSNS活動ですね。僕が現役の時はそのような活動は少なかったので、力を入れて立派だな、偉いなという風に思っていますね。
逆に日本一に対する情熱や、それに対する努力や時間、またラクロス界での立ち位置はやっぱり変わらないのかなと思うので、これからもリーダー的な存在でいてほしいなと思っています。
峰岸:
当時はチケットの販売や宣伝はどうしていましたか?
栗林さん:
FacebookとTwitter(現X)しか行っていなかったので、そこでの広報活動と、あとは本当に部員が人伝で観客を勧誘してました。手売りに近いような感じでチケットを販売していましたね。
峰岸:
当時、どれくらい早慶戦の観客がいたんですか?
栗林さん:
えー、覚えてないなあ。今何人くらいなの?
峰岸:
今、3,000人くらいですね。
栗林さん:
そんなに居なかったかな。2,000人くらいかな。
峰岸:
動画を見ていると、バックスタンド側まで埋まっているイメージがあるんですよ。
栗林さん:
そうだね。バックスタンドの芝の部分まで座っている人とかもいたね。
峰岸・矢嶋:
じゃあ今よりも多いかもね。
矢嶋:
女子戦の時間はメインスタンド側ばかり観客がいる感じですね。
峰岸:
女子の時間もバックスタンドに人いない?
矢嶋:
ちょっとだけいるね笑
Q. 印象に残っている試合はありますか。
峰岸:
直近では、今年のFINAL4の明治学院大学戦がものすごく印象に残っています。
自分自身、DFとして出場していたのですが、チームとして日本一という目標を掲げている中でFINAL4で負けてしまったことは、個人としてもチームとしてもすごく悔しくて、今でも強く記憶に残っています。忘れてはいけない試合だと感じていますね。
矢嶋:
印象に残っている試合は、今年の早慶戦です。
私はスターティングメンバーとして出場させてもらったんですけど、フィールドから応援席を見た時に、部員だけでなくOB/OGの方や部員のご家族をはじめ、本当に多くの方が応援に来てくださっていることを肌身で感じました。
その光景を目の当たりにして、自分たちのプレーでいろんな方に感動とか勇気を届けられるようになりたいという風に改めて強く思ったきっかけになったので、一番印象に残っていますね。
栗林さん:
印象に残っている試合は、ラストシーズン最後の日本一を決める試合(第27回全日本選手権大会 決勝)です。
当時社会人1位のチームと対戦したんですけど、負けて引退してしまったというところが今でもすごく記憶に残ってますね。結構勝てると思って、日本一という目標に向かってずっと練習したんですけど、実際には勝てなかった悔しさみたいなのがあるので、悔いはなく終われたんですけど、心残りかなと。そういう思いをしないように後輩たちにはやってほしいなと思います。
峰岸:
相手はどこで最終的なスコアはどうなったんですか。
栗林さん:
相手がKAWASAKI FALCONSで、スコアは5-12で7点差をつけられて負けたんじゃないかな。
矢嶋:
白熱した試合だったんですね。女子は20点差とか付けられる試合もあって。
栗林さん:
それは辛いね。
峰岸:
幹祐さん(2024シーズン男子部HC 関根幹祐さん 2009年卒OB)とか相手チームにいらっしゃったんですか。
栗林さん:
うん、現役でやってらっしゃったかな。
峰岸:
今も現役ですよ。
栗林さん:
今も現役なのか。当時もFALCONSでプレーされていて。
(慶應としては)この試合の前の年に関東FINALで負けちゃって、やっと2年ぶりに全学に行けるってなって。今年こそはというのがあったんだけど、負けちゃったね。
峰岸:
当時から社会人に勝つというのは、大きな目標なんですか?
栗林さん:
そうだね。やっぱりずっと日本一が目標というのは、今も昔も変わってないよね。
Q. 慶應ラクロスでの1番の思い出はありますか。
矢嶋:
私の一番の思い出は、1年生の時に新人戦の全国大会で同期と優勝したことです。
もちろん結果として日本一を取れたということは嬉しかったんですけど、それ以上に沢山の辛い時間を同期と共にした上で優勝という形で終われたことが何よりも一番楽しかったです。
峰岸:
一番印象に残っているのは、試合ではないんですけど、僕自身アーセナルっていう大学からラクロスを始めた組のチーム出身で、アーセナルで1年の夏に浦和キャンパスで合宿した時に、みんなでカレーを作ったんですよ。なんでか分からないんですけど、その思い出がすごく印象に残っていますね。
当時のアーセナルコーチだった加賀さん(加賀一希さん 2022年卒OB)と大海さん(山下大海さん 2024年卒OB)っていう、すごい優しいコーチ陣と仲のいいチームのみんなと作ったカレーで、あまり美味しかった記憶はないんですけど、その時間が今でも一番印象的ですね。
栗林さん:
僕はですね、ラストシーズンの時の全日本大学選手権の決勝で、チームも勝ったんですけど僕も何点か点数を取れたということがあって。大きな舞台で得点するというのが初めてで、それは今でも結構記憶に残っていて、良い思い出だなという感じです。
峰岸:
当時はどこの会場でやられていたんですか?駒沢ですか?
栗林さん:
そう、駒沢の陸上競技場でやってましたね。
峰岸:
じゃあ歓声とか凄かったんですか?
栗林さん:
うーん、会場自体が大きいから、盛り上がりは分かるけど、日吉とかの方がより分かるかも。早慶戦とか熱量とか声援の迫力がね。
峰岸:
自分はDFで点を決めるのが少し遠いポジションなので、多少憧れがありますね。
栗林さん:
ゴーリーならスーパーセーブしたら、わーというか、大歓声が。
矢嶋:
はい、とっても嬉しいです。お話を聞いていて、大きい試合で点数を決めるとか活躍をするという点で意識していたことがあるのかなと気になったのですが。
栗林さん:
意識していたことは、当時は僕より上手い人がスタメンで基本的に出場していたので、結構出場時間が限られていたというか。なので、その限られた時間の中で、どう頑張るかということは意識していましたね。1回1回集中してプレーするというか。
矢嶋:
ありがとうございます!
ゴーリーとしても大事な考えだと思うので、参考にさせていただきます。
Q.部活での経験が社会で活きたことはありますか。
栗林さん:
やっぱり一番は、「自分の役割を見つける」という点が活きているかなと思います。
というのも、僕がいた時も人数は多かったけど、今はさらに多いじゃないですか。その中で日本一に向かって試合に出る・出ないに関わらず、他の役割でも、部にどう関わっていくのかを自分で見つけていかないと、なかなか部に関わりづらいのかなと思っていて。僕自身、当時は結構そこを意識してやっていたので。
それが社会に出ても、結局仕事も複数人で行うことが多いから、そのチームの中で自分は何ができるのか考えるというのは、ラクロス部での経験が活きているなと思います。
矢嶋:
私たちも今自分の得意な形で部に貢献するということをすごい大切にしているのですが、当時どのような役割があったんですか?今だとSNSやスポンサーという係があって、それぞれの得意な分野で活躍してくれている部員がいるんですけれども、当時はどうだったんですか?
栗林さん:
当時の男子部だと、プレーヤーはプレーに集中しようという方針があって。なので、プレー以外の部分はスタッフの人が結構担ってくれていたというのが大きかったですね。だからこそ、その分プレーヤーはプレーで貢献しなきゃいけないというマインドが生まれて練習を頑張っていましたね。
Q. 栗林商船はどんな会社ですか。
峰岸:
栗林商船さんはどのような事業を行われているのですか?
栗林さん:
はい、栗林商船は海運業の会社です。海運業と言っても、世界を相手にする外航海運と日本国内を相手にしている内航海運というのがあって、栗林商船は内航海運の会社です。日本国内でいろいろなものを船で運ぶという事業を行っています。
峰岸:
日本の中の特にどの辺りで行われているのですか?
栗林さん:
大きくは、大阪・東京・名古屋・仙台・北海道を結ぶ定期船を一番の事業として行っていて、北海道に物を運んだり、北海道から物を運んだり、あと東京から大阪に運んだりとか、いろいろな組み合わせでやっています。
峰岸:
海運と聞くと、自分的には割と消費者から遠いようなイメージで、直接関われない気がするんですけど、関わることはあるんですか。
栗林さん:
たしかに、基本的にB to Bの企業だからなかなか関わることがないけど、例えばみんなが買うポテトチップスがあるとしたら、その原材料のジャガイモとかサラダ油の元を運んでたりとか、みんなの手元に届く商品の元を運んでいたりするから、そういう意味では繋がりを感じてくれればいいかなと思いますね。
峰岸:
そうなんですね。栗林商船さんの強みとかあったりしますか。
栗林さん:
さっき定期船があるという話をして、大阪・東京・名古屋・仙台・北海道をぐるぐると回っているのが一番の特徴かなと思っていて。
もちろん他の企業も似たようなことをしているんだけど、A地点とB地点を単に往復するだけの航路がほとんどなんですよね。 一方でうちは、何箇所もの拠点をぐるっと一周して結んでいるのが、特徴であり、強みですね。
峰岸:
コネクトというか、ルートの選択肢が多いみたいなイメージですか。
栗林さん:
そうですね。例えば、大阪から仙台に物を運びたいとなった時にすぐに応えられるというか、細かい輸送ニーズに柔軟に対応しやすいというのは、強みでもありますね。
Q.今後の慶應ラクロスに期待してほしいこと・期待することを教えてください。
矢嶋:
女子部は160人規模の組織で、4チームあるので、その各チームで参加するリーグ全てに優勝する「全層優勝」という目標を掲げています。その目標を達成するということと、トップチームは日本一を取るということを目標に26シーズンも頑張っていきます!
峰岸:
男子部は、自分が入部した時からずっと目標としている「社会人チームを倒す」ということを、今年は何としても達成したいと思っています。応援のほどよろしくお願いします!
栗林さん:
僕が卒業してから大体10年くらい経って、部員数もすごく変わっているし、学生ラクロスを取り巻く環境や周りのレベルもすごく上がっていると感じています。
だからこそ、目標として掲げた日本一はすごく難しいと思います。だけど、やっぱりそれをパイオニアとして慶應ラクロスが目指し続けることを、これからもOBとして応援したいなと思います!
峰岸・矢嶋:
ありがとうございます!
Q.HPリニューアルに関して紹介をお願いいたします。
栗林さん:
12月24日に弊社のホームページがリニューアルする予定です。その前に先行して、9月に採用ホームページも公開しています。
リニューアルした経緯としては、今までは会社の情報を発信しているだけだったのですが、特に採用ホームページでは、実際に就職活動をしている方が何を知りたいのかを考えた時に、「どんな人が働いているのか」「どんな雰囲気の会社なのか」「どんな成長が描けるのか」といった点を知りたいのではないかと思いました。
そこで、そうした情報がより分かりやすく伝わるように、今回リニューアルを行いました。単なる採用ツールとしてではなく、今働いている社員一人ひとりの想いが伝わる場として活かしたいと考えています。
12月に予定している会社ホームページのリニューアルについては、栗林商船が「そもそも何をしている会社なのか」を、より分かりやすく伝えることを目的としています。
内航海運や栗林商船についてまだ知らない方にも、少しでも多く知ってもらいたいという想いから、今回のリニューアルを予定しています。
一同:
ぜひご覧ください!
【栗林商船さんの新ホームページはこちらから】
〈リンク〉
【栗林商船さんの新採用ページはこちらから】
https://www.kuribayashishosen.com/recruit/


