2024年度全日本学生選手権準決勝戦評
【全日本学生選手権大会準決勝 結果報告】
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2024年11月23日に行われた、2024年度ラクロス全日本大学選手権 vs 名城大学の試合結果をご報告いたします。
全日本選手権優勝まで残すところあと3勝。悲願を果たすためには一つずつ勝利を重ねる他ありません。次戦全日本大学選手権決勝への切符を掴み取るべく、東海王者を東京の地で迎え撃ちます。
1Q
雲一つない澄み切った秋空の下、戦いの火蓋が切られ、開始6秒で試合が動きます。グラウンド中央に膝をついたのは#63 村田。磨き上げられたその技術でFOを勝ち切り、そのまま放ったショットをゴール右上に突き刺し先制点を挙げ、1-0とします。しかし相手の反撃を浴び1-1に、予断を許さない状況が続きます。再び相手に攻撃を許すも、守護神#79 岩城の落ち着いたセーブから慶應はリズムを掴みます。絶対的エース#3 藤岡から鋭いパスをゴール前で受けたのは#9 落合でした。右腕を一閃、ネットを揺らし2-1と再びリードを奪います。その後は互いに一歩も譲らぬ攻防が繰り広げられ、拮抗した展開のまま1Qが終わります。
2Q
リードを広げこのまま流れを引き寄せたい慶應ですが、ファールを取られポゼッションを失います。#25 谷 の華麗なパスカットや、#19 増田と#16 奥澤の見事な連係プレーからのボールを奪い返すも、得点には至らず。10分が経過し相手のミスを誘いようやく迎えた慶應のオフェンス、するとニュースター#4 福田 がファールを誘い人数有利に。絶対的エース#3 藤岡の見事なボールさばきから、彼の右腕から離れた一撃がゴールへ吸い込まれ3-1とリードを広げます。その後の相手の猛攻を耐え凌ぎ、#16 奥澤の鮮やかなパスカットから#14 鈴木駿平がランクリア、オフェンスへの道を切り開きます。Q終了間際、相手のファールを誘ったところで試合は折り返しを迎えます。
3Q
人数有利で迎えたこのクオーター、#13 中西が強烈なスタンシューを放ちますが惜しくもポストに嫌われます。攻めきることは叶わなかったものの、相手のパスミスを見逃さなかった#22 小川健は、いとも簡単に前に運び慶應のオフェンスに繋ぎます。ディフェンスから繋がった流れから見事に仕留めたのは#90 池田。ゴール裏から受けたパスを冷静にゴールへ流し込みスコアを4-1に伸ばします。続いて攻撃のバトンを受け取ったのは生粋のゴールハンター#7 田代。ロングスティック三人に囲まれながらも、ひらりと躱し、ゴールへ豪快に叩き込み追加点。5-1とします。残り時間、果敢に仕掛けるものの得点には至らず。守護神#79 岩城の鉄壁の守備が冴え渡り、ゴールを死守したところで3Qが終わります。
4Q
この流れのまま勝ち切りたい慶應ですが、Q開始直後にファウルを取られ人数不利を強いられます。その一瞬の隙を突かれ、慶應ゴールを揺らされてしまい5-2と一点を返されます。しかし、超新星ゴーリー#92 間下から、今期DFを牽引する副将#5 佐藤へ綺麗な放物線を描くロングパスが放たれ、攻撃へ。追加点を得るべく果敢にゴールへ攻めこむものの相手ゴーリーに阻まれます。迎えた慶應のディフェンス、角度の薄いところからのランシューを決められ5-3と、立て続けに追加点を許してしまいます。直後ボールは再び#3 藤岡のもとへ。ゴール裏でボールを持つ彼の繰り出した鮮烈なパスをトップでを受けた#13 中西が鋭い一撃を沈め、6-3と流れを呼び込みます。その後のFOで膝をついたのは今年度学連委員長を務めあげる#15 長瀬でした。自らグラウンドボールを掬い切り、落ち着いてオフェンスへ繋ぎます。今季慶應に得点を量産する四年生トリオ、#3 藤岡、#9 落合、#7田代 とパスが軽快につながり、ボールはゴールへ吸い込まれます。7-3にスコアを伸ばし相手を引き離します。その直後の攻撃では、ゴール前にこぼれたボールを見逃さず、得点の嗅覚の冴え切った#7 田代が落ち着いてゴールへ流し込み、ハットトリックを達成、ダメ押しの一点を加えスコアを8-3とします。試合終了間際、最後の猛攻を受けるも、殿を任された#2 浜地が難なくセーブを見せたところで、試合終了のホイッスルが鳴り響きました。
試合結果
1Q 2-1
2Q 1-0
3Q 2-0
4Q 3-2
よって、慶應の勝利です。
怪我による欠場者も多い中迎えた大一番、関東王者としての圧倒的な強さを見せつけ、見事勝利を収めました。これにより、全日本大学選手権大会決勝への進出が決定いたしました。全日本選手権優勝、王座復権を成し遂げるその日まで引き続き精進してまいります。今後とも熱いご声援の程宜しくお願い申し上げます。