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特集

2026年度海外遠征

こんにちは。
3年MGの北村わこです。

このたび、10月6日から13日(日本時間)にかけてアメリカ合衆国ニューヨーク州で実施いたしました「2026年度海外遠征」につきまして、ご報告申し上げます。
今回の遠征には、トップチーム選手29名、スタッフ8名、学生コーチ1名が帯同し、ニューヨーク州の4校と国際交流試合を行いました。

10月6日、保護者の皆様に見送られ、秋晴れの羽田空港を出発しました。約12時間に及ぶ長時間のフライトでしたが、初参加の選手が大半を占めていたため、機内は期待感に満ちていました。ジョン・F・ケネディ国際空港に降り立った瞬間、2年ぶりにこの地へ戻ってきたのだという実感とともに、身の引き締まる思いがしました。空港を後にし、最初の対戦校が所在するAlbanyへ、車で約4時間半かけて移動しました。車窓に広がる景色に部員一同が魅了され、翌日から始まる挑戦をようやく実感として捉えることができました。ホテル到着後は、翌日以降の試合に備えてルールを再確認し、早めに就寝いたしました。

10月7日、朝は散歩をするなど各々が思い思いに調整するなか、いよいよ初戦の日を迎えました。この日の対戦相手は、America Eastのリーグで3連覇、NCAA Lacrosse Division Ⅰで19位に位置する強豪、Albany Universityです。初戦ゆえの緊張が高まるなか、バスに乗り込み会場へ向かいました。大学の施設に到着すると、その規模の大きさに圧倒されました。広大なフィールドと観客席、そして各部活動の栄光の瞬間を収めた写真が飾られたスポーツ特化型の施設を前に、胸の高鳴りを抑えられませんでした。相手校の皆様に温かく迎えられてフィールドへ向かうと、女子ラクロス部の方々からも声をかけていただき、その心遣いがとても嬉しかったです。試合が始まると、相手選手の迫力あるプレースタイルに気圧されました。その強度と技術は、まさに世界トップレベルでした。それでも慶應は簡単には引き下がらず、日々の厳しい練習で培った技術と戦術を駆使して、懸命に食らいつきました。岸(No.1)、福田天真(No.4)がそれぞれ2得点を挙げたものの、苦しい展開を強いられました。しかし、この強豪校との一戦で得た経験は、私たちにとってかけがえのない財産となりました。試合後は相手校の皆様と交流し、貴重なひとときを過ごしました。その後、約4時間の移動を経てホテルに到着し、ミーティングを行ったのち、翌日以降の試合に備えて各自休息を取りました。

10月8日は、Hofstra Universityとの対戦でした。試合会場に到着すると、フィールドには私たちを迎えるように日本国旗が掲げられており、その心遣いに胸が熱くなりました。さらに驚いたことに、会場には複数の海外メディアのカメラマンが撮影に訪れていました。国際試合が決して多くないからこそ注目していただけたのだと思います。この出来事は、選手の士気を大いに高めてくれました。しかし、「ここ数年で最も強い代」と評される通り、相手の迫力はプレーの強度だけにとどまらず、観客を含めたアメリカンスポーツの空気感そのものでした。約2時間にわたる高強度の試合は、私たちの限界を推し量るものであり、相手との勝負であると同時に、自分自身との闘いが最後まで続く時間となりました。試合後はピザを囲んで和やかに交流し、全員がオリジナルTシャツをいただくなど、言葉に尽くせないほど充実したひとときを過ごしました。ホテルに戻った後は、前半2試合を終えて浮かび上がった課題をミーティングで丁寧に振り返り、次戦に向けた改善点を全員で懸命に模索しました。

10月9日は、午後の試合に備え、ミーティングから1日が始まりました。この日の相手は、2025年からDivision Ⅰに加わったIona Universityです。今遠征の中で最も勝算の高い一戦と位置づけていたこともあり、選手一同、気迫をみなぎらせて会場へ向かいました。負傷者が出て出場可能な人数が限られるという難しい状況にもかかわらず、第1クオーターから相手にしっかりと食らいつき、オフェンスの時間を大幅に確保できる試合展開となりました。苦しい状況下でも、一人ひとりが自らの役割を果たそうとする姿勢が、チーム全体の粘り強さにつながっていたと感じます。第3クオーターには失点を2点に抑えるなど奮闘し、最後まで集中を切らすことなく試合を終えることができました。試合後は、保護者の皆様が用意してくださった食事をいただきながら、選手同士で交流を深めました。相手校にとっては初めての国際試合であったこともあり、チームを挙げて私たちを歓迎してくださり、心温まるひとときとなりました。

10月10日の最終戦は、St. John’s Universityとの対戦でした。第3クオーターまでは失点が重なる苦しい時間帯が続いたものの、遠征の初日から試合を重ねるごとに、各選手の成長は確かに見て取れました。特にショートディフェンスとゴーリーの成長は目覚ましく、遠征の成果を実感できる試合となりました。この日はアメリカ在住のOBの方も観戦に訪れてくださり、遠く離れた地で応援していただける心強さに、選手一同、一層身の引き締まる思いでした。試合後は、用意していただいた食事を味わいながら交流し、さらに相手校から全員分のユニフォームを頂戴するなど、これ以上ない温かいおもてなしを受けました。4試合を通じて、自分たちがいかに多くの方々に支えられ、恵まれた環境に身を置いているかを改めて痛感する試合となりました。

最終日は、束の間のオフを過ごしました。各々が思い思いのスタイルでニューヨークを満喫し、Times Square、SoHo、Brooklyn Bridgeといった名所を巡りながら、ハンバーガー、ステーキ、ピザなど現地の味を堪能しました。NFLの試合を観戦しに行く部員やブロードウェイの舞台を鑑賞する部員もおり、ニューヨークでしか得られない体験を重ねました。あっという間のオフを終え、11日の夜19時にホテルを出発し、ジョン・F・ケネディ国際空港へ向かいました。深夜便で帰路につき、日本時間10月13日の午前5時半に羽田空港へ到着。充実した遠征の幕を閉じました。
2年ぶりとなった今回の遠征は、私たちにとって極めて意義深い時間となりました。円安の影響を受け、開催を断念することも一時は考えましたが、アメリカのトップレベルの選手たちと対峙するなかで、現在の自分たちに足りないものと、今なすべきことを明確に認識することができました。相手の水準に圧倒される場面も多くありましたが、それこそが日本一を目指すパイオニアとして乗り越えるべき壁であり、異文化での試合、チームとしての連携、個々の技術の成長を肌で感じるとともに、自分たちの限界を超えてゆく覚悟が芽生えました。
また、特に印象的だったのは、英語が話せずとも言語と文化の壁を越えられるラクロスというスポーツの素晴らしさです。試合後の交流会で、言葉が通じなくとも打ち解けて盛り上がる選手たちの姿を目にし、実力の底上げのみならず、国際交流を通じて、慶應が日本のラクロス界を牽引していくのだという覚悟を持つに至った遠征であったと感じています。交流試合を組んでくださった現地校の皆様、誠にありがとうございました。

今月末の関東Final、そして来月から始まる全日本選手権。ここから日本一をかけた真の戦いが始まります。一切の敗北が許されず、一戦一戦が全てを賭した勝負です。これまで積み重ねてきた努力と、海外遠征で得た全てを武器に、闘志を燃やして全力で挑みます。今年度のスローガン「KING」のもと、昨年の雪辱を果たし、何度でも立ち上がり、最後の瞬間まで戦い抜くことをここに誓います。それを体現すべく、選手・スタッフが一丸となって日々精進してまいります。

今後とも変わらぬご支援・ご声援の程、よろしくお願い申し上げます。

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