【日記リレー2023 VOL.21】「牽引者であること」〜水上公平(4年/理工学部/C/東京都立桜修館中等教育学校)〜

松岡から受け取りました、CチームATコーチの水上です。
松岡は誰もが認める努力の積み重ねで、アーセ出身ながらMDリーダーになった男です。アーセの選手たちに声をかける時、何度も松岡の話を使わせてもらいました、ありがとう。彼のファミリーは素晴らしいと聞いたことがあるのでファミ会に1回は顔を出してみたいものです。

失敗して初めて気づくこと、目標に到達できずして初めて得るもの。
コーチとして過ごした1シーズンにおいて多くのことを学ぶことができたと感じています。

高校まで続けたサッカーでは常にレギュラーだった私にとって、チームの中心選手でいることができない経験は初めてであり大きな挫折でした。
アーセナル明けの最も大事なセレクションで足首の靭帯を損傷し、復帰明けすぐにもう片方の足首靱帯を損傷、モチベーションを保つことができないままシーズン終わりには腰椎椎間板ヘルニアになり、2年生を終えました。
3年生でラクロスの面白さに気づいた時にはもう遅く、育成の決勝が終わった後に、周りにはこれで重い荷物を持たなくて済む、なんて強がっていたけれど、悔しさと自分の不甲斐なさに家に帰って一人泣いたのを覚えています。

中高の部活に加え、様々な場面で組織を引っ張っていく立場にいることが多かったため、コーチとしてシーズンを迎えることに不安はなくむしろ自信がありました。しかし、いざ始めるとそれまでの自分の価値観の未熟さに気づかされました。
サッカー部では自分が一番練習で声を出し、プレーでもチームを牽引していると考えていて、自分の熱量に合わないような練習やmtgで自分の意見をなかなか言わない選手、消極的で試合に出たがらない選手に心底共感できず、やる気がないと決めつけ、それなら辞めればいい、やる気のある技術のある選手たちだけの方が良いと考えたこともありました。
けれど実際には、ほりげんのような多くは語らないけれど常に考えてプレーしている選手がいて、浅尾やゆうじろうのようなモチベーションに波があるけれど爆発力を秘めた選手がいて、かなたや鵜沼や羽根田のように結果はまだ伴わないかもしれないけれど知らないところで誰にも言わず努力している選手がいて、緋色のように何を言われても壁当てとジムの報告を欠かさない選手がいました。
彼らひとりひとりに目を向け、それぞれの心の中にある炎を絶やさないこと。それこそがチーム、組織の牽引者に求められるものであり、その先に初めてチームとして一つの目標に向かって同じ方向を向けるのだと感じました。

言葉にすれば簡単で当たり前のことかもしれないけれど、今までと違う立場に立って初めて心から感じ、気づくことができました。そしてその方法は決して一つではなく、いいプレーをひたすら褒めることかもしれない、時に厳しい言葉をかけることかもしれない、自分がまず率先してジムに行くことかもしれない。ひとりひとりの人間性を見てどう接するかを考えることが堪らなく楽しく、やりがいでした。

彼らのうち一人でも多くの選手が、自分の達成できなかった「トップチームで活躍する」という目標を叶え、自分が見ることのできなかった景色を見てくれることを願っています。努力は無駄にならないこと、青学戦で鵜沼が見せてくれたよね。辛いときもあると思うけれど、あの瞬間を胸に刻んで頑張ってほしい。

ラストシーズンを支えてくださった家族、社会人コーチの皆様、りんたをはじめとするOFをまとめた同期と後輩、スタッフ、石黒、道川、そして何よりもCチームの選手たちに心から感謝しています。最も充実した一年間でした。

次は水野です。短気なエピソードばかりを聞いていたので、彼がオフなし係に就任したときには絶望したのを覚えています。今シーズンAとBを行き来する中でも努力を絶やさない姿は密かに応援しているし、たまに見せる笑顔が無邪気でかわいいなあと思っています。これ以上余計なことを書くとせっかく終わったオフなしを追加されそうなのでやめておきます。どんな酷い紹介文を書かれるか楽しみにしています。

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