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日記リレー

【日記リレー2022 vol.38】「責任」~貝柄海大(4年/法学部政治学科/MF/#11/大宮高校)~

副将の幸四郎からバトンを受け取りました貝柄海大です。

生粋のアイデアマンであり、今シーズン様々な場面でその意見に救われてきました。そのキレる頭は、ミーティングの時やシュー練の時にはしばしば小ボケを繰り出すためにも使われています。個人的にはその小ボケが大好きなのですが、チームの中で僕しか笑っていないことも多く、恥ずかしい思いを何度もしてきたのでそこだけは勘弁してほしいものです。あ、決して幸四郎がすべっている訳ではないです。

そんな幸四郎は僕の1番のラクロスコーチでもあります。1年生のファミリーで一緒だったことをきっかけに、4年間たくさんのアドバイスを受けたおかげで僕はここまでうまくなりました。間違いなく僕のラクロス人生を語る上で欠かせない人物です。幸四郎のことだけで日記リレーをかけてしまうぐらい色んなエピソードがあるのですが、そろそろ日記リレーに移っていきたいと思います。

まず始めに、平素より弊部に関わってくださっている澤本さん、井出さん、社会人コーチの方々、OBOGの方々、ラクロス協会の方々、本当にありがとうございます。4年間ラクロスに集中するという当たり前ではないこの環境があるのは、関わっていただいている方々のお陰でございます。今後とも慶應義塾大学體育會男子ラクロス部を何卒宜しくお願い致します。

これまで毎年先輩方の日記リレーを読んで、何度も刺激を受けてきました。モチベーションが落ちた時にはある人の日記リレーで気合いを入れ直すなんてこともありました。日記リレーは後輩たちの心に熱い火を灯すことが醍醐味の一つなのだと思っています。僕はお笑いのレベルが高い同期に4年間囲まれていたにも関わらず、笑いのセンスだけは全く成長しなかったため、非常に堅い文章になると思いますが、自分らしく時間をかけて真面目に文章を書いたので最後まで読んでいただけると幸いです。

「責任」

僕は去年の今頃、日記リレーを書くならどんなことを書こうか考えていた時期がありました。ラストシーズン終盤の今、色々と考えを巡らせてみましたが、結局当時決めていたものとテーマは変わりませんでした。テーマは、慶應ラクロス部というチームにおけるかっこいい人間とは、ということです。「かっこいい人間になりましょう。」とアーセナル時代のコーチに何度も言われてきた影響で、それはいつしか自分の追い求め続けるものになっていました。自分が思うかっこいい人間とは、「責任を自覚し、それを全力で全うする人」です。自分の置かれた状況や役割を客観的に捉え、自分がやりたいかどうかではなく、チームのためになるかどうかで行動をする人はとてもかっこいいと思いますし、自分もそんな人間になりたいと思っています。

慶應ラクロス部員であるならば全員が背負わなくてはならない「責任」があります。それは部を背負って4年間戦う決断をしたのであれば、どんな理由があっても日本一を目指して全力でやり抜かなくてはならないというものです。ラクロスだけが全てじゃないという考え方もありますが、ラクロスで日本一を目指す慶應のラクロス部に所属すると自ら決断したのであれば、4年間はラクロスに、この組織に尽力するべきだと僕は強く思います。そして、その責任を果たすことができない人は、このチームにいる資格はないと思っています。

なぜなら僕たちがこのチームに所属し、ラクロスができているのは決して自分一人の力ではなく、多くの人の努力やサポート、我慢や犠牲によって成り立っているからです。新品の練習着や防具、週5でラクロスの練習ができる環境、ミーティングの準備、大会に出場する機会、シュートや1on1に付き合ってくれる仲間、ポジション変更やコーチ転向に応じる部員、試合に出たくても出られない選手、そのどれもが当たり前のことではないです。自分勝手な理由で責任感のない日々を過ごすことはその人たちの思いを台無しにすることであり、あってはならないことです。惰性でこなす練習、座って過ごすだけのアフター、アップダウンをせずに怪我をするリハ、適当に流し見して送る反省、やっていい訳が無いです。

ですが、この責任は簡単に果たせるものでもないです。長い間思うようにプレーができなくて練習に行きたくない時、怪我がなかなか治らない時、人事異動に納得がいかない時、毎日のように行われるミーティングが嫌になる時、部活よりも私生活に集中してしまいそうな時、この部活に所属している中でなんか頑張れないな、なんか辛いなって思う瞬間はこの文章で書ききれないほどたくさんありますし、僕自身もたくさん経験してきました。どうしても挫けてしまいそうな時だってありました。そんな時に助けになるのがチームメイトの存在です。僕自身、この4年間で数えきれないほどの刺激や踏ん張る力をもらってきました。このチームには、「自分はまだまだ頑張れるな。」と思わせてくれる仲間がたくさんいます。本当に良いチームです。挫けてしまいそうな時は周囲の仲間に目を向けてみてください。頼ってみてください。きっと頑張るきっかけをくれると思います。

気が遠くなるほど長く、楽しいことばかりではないラクロス部での4年間の中で、辛く困難な瞬間を乗り越えて責任を果たす時、僕たちはかっこいい人間になれるのだと思います。そして、この部活に入って良かった、頑張ってきて良かったと思えるのだと思います。この部活に一人でもそんな人が増えれば、このチームはまた一歩、日本一へ近づくと信じています。僕自身もまだまだ目指している途中ですが、自分に厳しく、努力を惜しむことなく日々を過ごし、かっこいい人間に近づいていきたいと思います。

まとまりのない文章を長々と書いてきましたが、僕の日記リレーはこれで以上です。

最後に、感謝を伝えたいと思います。

両親。

これまで数え切れないほど多くのサポートをありがとう。特に今年1年間は自分に余裕がなくてたくさん迷惑もかけたと思う。調子が良くて浮かれてしまいそうな時には大事なことを思い出させてくれたこと、プレーやチームがどんなに上手くいかなくて落ち込んでいる時でも励まし続けてくれたこと、とても助かりました。あと、どれだけ走り込んでも、ウエイトをしても、飛び込んでD Fにぶつかっても怪我をしない頑丈な体で産んでくれたこと本当に感謝しています。残り2試合も応援よろしく。

同期。

一人一人にメッセージを送りたいところだけど、ここでは短めに。4年間、一緒にラクロスをしてくれてありがとう。そして、今シーズンの主将を任せてくれてありがとう。人と同じことをしたくない尖った人ばかりで正直嫌いになりかけたことも何度もあるけれど、ラクロスに対する姿勢だったり、笑いの取り方だったり、仲間を思う気持ちだったり、それ以上に大好きなところがいっぱいあります。本当に最高の同期です。このメンバーだったからこそ楽しくラクロスができたし、4年間走り続けてこられたと思っています。特に今シーズンは数えきらないほどの人たちに励まされ、パワーをもらってきました。残り1ヶ月弱、みんなで頑張ろう。

僕たちは強い。強いことには理由がある。それだけの日々を過ごしてきたからだ。この1年間、台風の日でも猛暑の日でも妥協することなく練習をしたからだ。日々思考を止めることなく練習メニューを作成し、取り組んできたからだ。ミーティングを重ねて結束力、信頼関係を強固なものにしてきたからだ。慶應ラクロス部のPRIDEを胸に、今シーズン積み上げてきた集大成を存分に発揮し、戦い抜こう。

連覇まであと2勝。必ず日本一になろう。

これで、2022年度の日記リレーを終わりにします。

PRIDEシーズン38人の想いを読んでいただき誠にありがとうございました。

2022年度 主将 貝柄海大

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