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日記リレー

【日記リレー2022 vol.30】「エゴイズム」〜平塚龍海(4年/商学部/AT/#18/慶應義塾湘南藤沢高等部)〜 

根布からバトンを受け取りました、平塚龍海です。

選手時代の彼はオンボールが非常に強く、高頻度で僕の腕に痣をつくってくれました。コーチとしては的確な指示と、「草」「メガ草」「がに」などを交えた巧みな言葉遣いで、ディフェンスのみならずオフェンスからも信頼を得ています。そんな彼ですが、最近はワンピースカードにどハマりしているようで、練習後や試合後、大会に出るために急いで帰っているのをよく見ます。今度僕も連れて行ってください。

根布の紹介文でもあった通り、普段感情を表に出したり、考えていることを口に出したりしない僕ですが、ここでは4年間を通して感じたこと、そして何を思ってラクロスをプレーしているのかについて書きたいと思います。

まずテーマを見て、お前が「エゴイズム」について書くのか?と思った人、多いと思います。実際、ラクロスをプレーしていてエゴったことなんて数えるくらいしかありません。そんなエゴイズムの対極にいる僕だからこそ、今回はエゴイズムについて書くことに決めました。

僕は、昔から「他人の顔色を窺いすぎてしまうこと」が多くありました。少年野球では父親の顔色を、高校野球では監督の顔色を窺いながらプレーしていました。全ては怒られたくないから。嫌われたくないから。悪目立ちしたくないから。そして例外なくラクロス部でも幹部やAチームの選手の顔色を窺いながらプレーしていました。今でもこのようなマインドでプレーしている時があります。顔色を窺いながらプレーしても良いことなんてありません。強いて言うならミスが少なくなることくらいでしょうか。むしろ萎縮してしまうことでプレーが小さくなる、誰でもできるようなことしかできなくなる、自分の色を出せなくなる、など悪いことだらけです。

そんな僕ですが、ある二人の選手の影響で「他人の顔色を窺うこと」の無意味さを実感することになります。それは紛れもなくアーセナルATの鳥屋と内藤の影響です。

昨シーズン、僕と鳥屋は早慶戦のベンチ1枠をかけて争いました。確か、早慶戦前最後の練習試合で点を多く決めた方がベンチ入りするという条件だったと思います。「点を決める」という目標を持ちながらプレーするはずが、無意識の内に「ミスをしたくない」という消極的なプレーにすり替わっていた僕に対し、鳥屋はミスを恐れず自ら1on1を仕掛けるなど、「点を決める」という目標に向かって“エゴイスト“になっていました。最終的に鳥屋が2点、僕が1点という結果に終わり、僕は早慶戦前日にBチームに落ちることになります。

内藤もでかい声と身体を活かし“エゴイスト”のごとくボールを要求し、さらに大きな鼻を効かせスコアを量産することで瞬く間にAチームに定着しました。
内藤のエピソードはこれくらいです。短くてごめんね。

このように彼らと一緒にプレーしていく中で、彼らとの大きな違いを実感することになりました。それは「エゴイズム」です。周りの顔色なんて全く気にせずプレーする、ミスをした直後でも萎縮しない。内藤なんてミスをしてもヘラヘラしてる、いい意味で。彼らは「生粋の“エゴイスト”」なんだと思います。これは僕からしてみれば最高の褒め言葉です。僕はそんな彼らが羨ましくて仕方がありませんでした。一般的にエゴイズムなどの利己主義的な考えや行動は良く思われないと思いますが、スポーツにおいて、少なくともラクロスにおいては、かなり大切な考えであり必要不可欠なマインドなのではないかと思っています。

僕が思う「エゴイズム」とは何なのか、“エゴる”ことの何が大切なのか。僕は「“エゴる”=自分の価値を生み出すこと」であると思っています。よく幸四郎や司に「バリューを出せ、強みを活かせ」と言われていました。しかしながら、僕は自分の価値をどのようにして出すのか分からず、自分の強みを発揮できずにいました。結果としてAチームで生き残るため、ミスをせず悪目立ちしないプレーをすることに終始しました。するとどうでしょう。2年生の頃から一緒にプレーしてきた鳥屋とは大きな差が開き、後からAチームに合流してきた内藤にはいつの間にか追い抜かれ、リーグ戦中盤、僕だけがBチームに逆戻り。

「エゴイズム」について実体験をもとに書いてきましたが、結局、「自分の価値を見出しアピールする」「そして競争に勝つ」ためには“エゴイスト”になることが大切だと考えています。『世界一の“エゴイスト”でなければ世界一のプレイヤーにはなれない』し、いくら才能やセンスがあってもビビって目立たなければただの自己満足で終わってしまう。ミスをしてBチームに落とされたらどうしようとか、怒られたらどうしようなどといったしょうもない考えは捨て去るべきで、「俺が通るから道をあけろ」©︎コムドットやまと くらいのマインドでラクロスをプレーすべきだと思います。

僕自身、残り1ヶ月ちょっとのラクロス人生を“チーム一のエゴイスト”として存分にエゴらせてもらいます。

以上、今の僕が思っていること、4年間を通して感じたことを書いてみました。
この4年間で感じたこと、経験は今後必ず生きると思います。これからの人生、“真のエゴイスト?”として活躍したいと思います。

最後に皆さんへの感謝を書かせてください。

父へ
ラクロス部保護者の中で試合の観戦数No.1なんじゃないかな。そのせいで部内では「観戦ジジイ」なんて呼ばれちゃってるけど。この前AチームからBチームに落ちたって伝えた時に「今までよく頑張った。最後まで頑張れ。」って言ってくれたおかげで最後まで頑張れそうです。ありがとう。「明日は明日の風が吹く」この言葉が僕と内藤と宙の原動力になっています。

母へ
週6日毎日7時間以上ジムに通っていて超多忙なはずなのに、応援はほぼ欠かさず来てくれるところ尊敬しています。少年野球から始まり、中学野球、高校野球、ラクロスと10年以上応援してくれているってことを考えると感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。
そろそろゆっくり休んで下さい。

そして最後に同期へ
日本一になろう。日本一になって、最後に選手、スタッフ、コーチ含めて全員で打ち上げしよう!これが僕の夢の果てです。

さて次はBコーチの福原くんです。
彼とは中学受験塾、少年野球で知り合った後、大学で再会しました。小学生時代の福原くんは無口なイケメンだったはずなのに、今はインキャを具現化した男などと呼ばれているようで僕は悲しいです。

コーチとしては非常に優秀でチームに必要不可欠な存在です。Bリーグ優勝して福原くんを全員で胴上げしてあげましょう。

じゃ聖也よろしく!

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