【日記リレー2021 vol.29】「守破離」〜宮田慶(4年/商学部/C/慶應義塾高等学校)〜

一緒にいると心が浄化され、物理的に空間が狭くなる。
そんな「大仏」のような存在の凱章からバトンを受け取りました。

彼が22年間、右膝にハエを飼っているのは有名な話です。

彼の魅力を語るのはこの辺にしといて、本題に入ります。
関係各所の皆様、お世話になっております。
4年Bチームコーチの宮田慶です。

僕の最高な学生生活について綴ります。
(衝撃的な長さになっていますが、ご容赦ください。)

コーチを務めて2年が経つ。
本当に難しい。ただ、心底楽しいと感じる自分がいる。
当然選手として大舞台に立つことに憧れを抱いていたけれど、素直にこういう運命になって良かったと思っている。

1.「守破離」
「守破離」という言葉をご存知だろうか。
簡単に言うと、初めは師匠の型を「守」り、基礎を固める。次に違う流派を取り入れたりしてみる。最終的に師匠の型を「破」り、自分の型を作って師匠の元から「離」れ、独り立ちするということである。

「守」
僕の場合、一個上の先輩が師匠である。コーチ業に限らず、就職活動、恋愛など、全てにおいて親身になって相談に乗ってくれる、心から尊敬する存在だ。
これまでの人生で様々な出会いに恵まれてきたが、この人と出会えた自分は本当に幸運だと思う。

2年生の終わり頃、コーチ転向という選択肢が頭の中で大きくなっていた時に、その先輩にドマーレに連れて行って頂いた。大好物のナスモッツァを食べながら、全ての悩みを打ち明けた。

先輩は色々なことを教えてくれた。

トマトソースを飲みきる頃には、コーチ転向に前向きな自分がいた。
そして2年生のシーズンが終わると同時に選手からコーチに転向した。
先輩から「コーチとして大切にすべきこと」を教わり、僕のコーチとしての礎となった。

「破」
そんな先輩からの教えを大切にしながら、他の先輩コーチにも色々お話を伺った。
左腕に腕時計、右腕にアップルウォッチをつけている先輩からは「怒るポイントを明確にする。」など様々な教えを頂いた。ちなみにそれ以降アップルウォッチは右腕派だ。
幸いにも本を読むという行為が好きな為、空っぽの頭なりに、プロ野球から駅伝まで、「日本一」を知る指導者の本を読み、様々な視点や思考を吸収してみた。

「離」
こうして、先輩から授かった教えを土台として、卓越したラクロススキルが無いなりに、「オレ流」の指導法を確立した。とは言っても、僅か2年という歳月のため、現在進行形で変化をしているし、そんな大それたものではない。

そんな僕なりの指導法を綴ってみよう。

結論から述べると、大切なのは「寄り添う」ことだ。
随分とシンプルなことを言ったが、結局これが一番大切だと思う。

シャンディガフやレッドアイよりも結局生ビールが一番美味い。
そういうことだ。いやちょっと違うか。

選手は、果てしなく長い道を走るマラソンランナーであり、コーチの役割は選手がゴールに向かって最短ルートで走れるよう、常に正しい走路を把握して導くことである。

もちろん、自分一人の力でゴールにまっすぐ走れる選手も存在するが、少し蛇行したり、少し足踏みをしたり、はたまた逆走しかけていたり。様々な選手がいる。
僕はそういった選手のそばに寄り添い、できる限り正しい走路を走れるよう努力している。

寄り添うためには同じ目線になる必要がある。

大切なのは、「自分があなたならこうする。」という考え方をすること。
決して、「自分ならこうする。」という風に教えてはいけない。

長くなったが、すごく当たり前な「寄り添うこと」が僕の指導法である。
「教える」という行為を通して「学ぶ」という、大変貴重な経験ができた。
これは関わって下さった先輩、後輩、同期がいたからです。ありがとう。

第一章で伝えたいことは、「師と仰げる先輩を見つけるべき」ということ。
土台がない中で、独学で模索するよりも、最初はその人の「型」を真似してみるといい。
今回はコーチ業に関して語ったが、プレイヤーとしても、学生としても、困ったときに助けてくれる先輩というのは、いるに越したことはない。

2.「TechnicとSkill」
第二章では少し趣向の違う話をする。

TechnicとSkillの違いについて考えたことはあるだろうか。
共に「技術」という訳し方をするが、両者は微妙に異なる。

テクニックとは、狭い範囲での技術。例えば、「取ってすぐシュートが打てる」とか。
スキルというのは、テクニックを正しく活かせる能力のことを指す。

重要なのは、磨いたテクニックを「どの場面で用いるか。」ということ。
闇雲に取ってすぐシュートを打てばいいわけではない。
スペースがあるなら、もっと近づいてより確実に決めるべきである。

これはあくまで簡単な例えだが、全てのプレーに通ずる部分があると思う。

どんなテクニックも、それを活かすスキルがあってこそ輝くものだ。

ラクロスは球の流れが早く、状況判断が非常に難しい競技だと思う。
だからこそ、細部まで考え抜いてプレーをしなければいけない。

アーセナルの子など、若い世代はテクニックを磨く段階にいると思う。
暁友や北尾という卓越した知識や圧倒的な熱さを持つ最高のコーチ陣から毎日最高な学びを得て、どんどんテクニックに磨きがかかっていると思う。

ぜひ、テクニックを磨くことに集中して欲しい。

ただ、頭の片隅で、今まさに磨いているテクニックを今後どうやって活かしていくか。
それを考えながらプレーをすると成長曲線がグンと鋭くなると思う。

3.「的と道標」
もう一つ、考え方についての話をする。

皆、毎日目標を掲げて練習をしていると思う。
少しチャレンジングな目標を立てて、達成したらまた少しチャレンジをする。
その繰り返しで成長する。当たり前のこと。

例えば、Cチームに在籍している人はBチームに上がるという目標ではないだろうか?
もちろん、それでいいと思う。

でもいつの間にか「Bチームに上がるためにラクロスをしている」状態になってはいないだろうか?
もしも、モチベーションが下がっていたら、入部した日を思い出すといいかもしれない。

そこにきっと、あなたが射抜くべき「的」がある。
目標は「的」を射るための「道標」。
あなたの原動力はもっと先にあるはず。

4.「神は細部に宿る。」
また少し自分語りに戻らせて頂く。

コーチという裏方からチームを支える存在になり、広報に携わっていた僕は、「応援は力になる。」と考え、「ラクロス界No.1」の広報チームになることを決意した。

当時の僕としては、少しキャパシティを超えるチャレンジで、他大学のアメフト部のマーケティング班に会いに行ってみたり、とにかく知識がなかった為、色々と行動をした。
(守破離の話で言うと、ここでの「師」は他大学のアメフト部のマーケティング班の方々である。)

最終的に、最高なPump Up Videoが作れるようになった。
新入生に新歓PVを見てラクロス部に惹かれたと言われた時は本当に嬉しかったなぁ。
広報冥利に尽きる。

ただ自分のおかげで慶應の広報が素晴らしいものになったわけではない。
このチームの広報メンバーが本当にすごかったからである。

編集の神
小説書いて欲しいくらいの文才の持ち主
フィルターかける天才
早慶戦HPを作る時に本当に細かいところまで拘って作ってくれた人
いとも簡単に超絶イケてるHPを作る人
スケジュールを管理してくれる人
時間ぴったりに投稿してくれる人
そして、いつも期待以上の結果で応えてくれる後継者のみんな。

みんなが最高だったからこそ、僕が思い描いていた目標は達成できた。
そんな広報チームに一つ、名言を残す。

「神は細部に宿る。」

広報とは見てくれる人あっての広報ということを忘れてはいけない。
どうやったらわかりやすく伝わるか、どうやったらかっこいいと思ってもらえるか、どうやったら日々の感謝を届けられるか。全てにおいて、細部までこだわって行動して欲しい。

本当に最高なメンバーだけど、まだまだ発展途上だと思っている。
成長の余地しかない。
細部にこだわり、毎日少しだけキャパシティを超えるチャレンジをし続けて下さい。
OBになってもずっと見ているし、心から期待しています。

長きに渡り、お付き合いありがとうございました。
ここまでで、もし偉そうに聞こえていたとしたら、それは全部「である調」のせいです。
僕なりの考え方が伝わったらと思い、色々と綴らせて頂きました。

5.「感謝と愛」
最後にありったけの感謝を述べます。

まずは、家族へ
こうやって體育會に所属できているのは、間違いなく両親のおかげです。
お陰様で様々な学びを得ることができました。本当にありがとうございます。
(最近母がインスタを始めたので、ちゃんと感謝を書いておきました。笑)

選手へ

選手には感謝しかありません。
いつも支えさせてくれてありがとう。

僕は選手を心から信頼していますし、選手の活躍は最高にかっこいい。

ラクロスは「地上最速の格闘球技」と呼ばれるだけあって本当に華があります。
ただでさえ華があるのに、それを僕の大好きな人達がやるんだから、最高すぎます。

怪我にだけは本当に気をつけて下さい。
残り僅かとなってきていますが、選手がもっと上手くなるようにこれからも頑張ります。

もうみんなのことが本当に好きなので、沢山プレーを見たいです。
つまるところは、全日優勝まで連れてって下さいということです。笑

優勝すると信じて、イケイケなCHAMPION-Tシャツも作っちゃっています。
幻にしないで下さい!笑

Bチームの選手たちへ
いつもこんな僕の話を真剣に聞いて、真面目に練習に取り組んでくれてありがとう。
僕が毎日を最高だと思えているのはみんなのおかげです。
みんなの成長がモチベーションだし、みんなの成長を見るために部活に来ています。

残り少なくなってきたけど、毎日を大切にBリーグ優勝に向けて頑張ろう。
ただ忘れていけないのは、Bリーグ優勝はあくまで通過点ということ。
Aチームに上がって、「日本一」に直接貢献するために、これからも、今まで通り努力を続けていこう。

スタッフへ
(自分も枠としては「チームスタッフ」になりますが、ここでいうスタッフはMG・TR・ASです。)

本当にありがたい存在です。
ありがたすぎるくらい。笑

携帯にへばりついてグラウンドを取ってくれる人
メニューが時間内に収まるよう毎日計算してくれる人
どんなに忙しくても、毎日人事ライン動かしてくれる人。
コロナ禍で大変な中、練習試合の相手を探してくれる人。

細かく業務を挙げたらキリがないのでこの辺りにしますが、いつも本当にありがとう。
共に全日優勝までチームを支えましょう。

特に同期スタッフは本当に尊敬しています。
何がすごいかというと、行動力なのかなと思います。

後輩スタッフも本当に尊敬しています。
1-3年生、みんなパッションすごいし、最高です。

おじさんから一つメッセージを送るとすれば、

「毎日、少しだけキャパシティを超える挑戦をする。」

ということです。

例えば、勧智や真菜たちの努力の結晶によって慶應ラクロスの分析力は圧倒的なものとなり、チームの大きな勝因となっています。
もちろん、現状の業務の多さや、それがいかに慶應ラクロスにとって大事なものかを同じ裏方という立場として理解しているつもりです。

しかし、みんなの可能性は無限大だと思います。

いきなり大きなチャレンジをするのは難しいかもしれません。
ただ、毎日少しでもいいのでチャレンジを続け、慶應ラクロスのさらなる勝因になれるよう頑張ってください。

そして、4年生になった時に1年生の時の自分と比較してみて下さい。
想像つかないほどキャパシティが広がっていると思います。

心より応援しています。

次に勧智へ
一緒にラクロス部に入れて本当に良かった。
勧智と電話したあの日の「今日で入りたい気持ちが120%になった。」って言葉は今でも忘れられないし、本当に誘って良かったなと思っています。
俺は選手やったり、コーチやったり、好き勝手やっちゃってすみませんでした。笑
最近は密かに、勧智のことを慶應ラクロスの王翦だと思っています。笑
王翦をベンチに置ける慶應ラクロスは最強です。天下統一できます。
周りにどう思われようが、勧智の思うままに突き進めば、それがきっと正解。
俺はいつでもついてきます!

最後に、一生涯仲良くするであろう親友への愛を述べて締めさせていただきます。
彼とは、小学校から同じ学校に通っていますが、高校1年生でクラスと部活が同じになったことがきっかけで仲良くなりました。
どんな時も前向きで、少し不器用だけど、彼以上に熱く真っ直ぐな人にはこの人生では出会うことはないでしょう。いつもパワーを貰っています。
そんなパッション人間が、今Bチームにいます。
Bコーチとして、親友として、彼がAチームで活躍する姿を当然諦めていません。
怪我はかなり深刻そうだけど、最後まで共に走り切ろう。まだまだやれるよね?

ご精読ありがとうございました。

とにかく最高な学生生活でした。控え目に言って最高すぎました。

結局、最高って思えるかどうかは自分次第なんです。
まだ最高と思えてないなら、こっから頑張ればよし!

さてさて、次は村井凜さんです。

本で読んだことがあります。「勝つ組織にとって真に必要な人材」とは調和をもたらす人間ではなく、勝利に対して明確な判断軸を持ち、厳しいことがしっかりと言える人間だと。

もし凜を怖いなと思っている人がいたらそれは表面しか見れていないし、間違っています。
僕とかは厳しいことが言えないダメダメ人間ですが、凜のチームのためを思って厳しいことを言えるところ、本当に尊敬しています。

良い文章を期待しています!よろしく!

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